今日の横浜は最高気温18℃だというので、
大掃除の第1弾を決行することにした。
大掃除は
毎年、もう少し暮れも押し詰まってから
していたが、
段々、一気にやるのがしんどくなってきた。
かといって業者に頼むのも嫌なので、
まずは暖かい日を狙って水仕事から。
本日のミッションは
浴槽の一穴ジャバとお風呂場のカビキラー
1階と2階の洗面台磨き
窓ふき
窓ふきは太陽がのぼって
窓に陽が差し込んでからにしようと思い、
まずはお風呂場から。
浴槽に水を張りジャバをふりかけ
追い炊きをしている間に
カビキラーを撒いて膨潤させる。
小まめにする人はそんなことないだろうが
この作業をすると年末だなぁと感じる。
洗面台のシンクや水栓をこすって
ピカピカになると
途端に周辺の汚れが気になりだす。
写真のちょっと古めかしい石鹸置きは
37年くらい前、
香港から帰国が決まった時に求めたもの。
当時はポンプ式の手洗い石鹸はなく
固形石鹸を石鹸用のお皿に置いていた。
使った後の石鹸から雫が落ちるので、
水溜まりがあったり
お皿が二重になっていて
下に落ちるようになっていた。
当時の香港は
まだイギリス統治時代の名残があって
イギリスやヨーロッパの製品が
かなり街に出回っていた。
香港滞在中もその恩恵には浴していたが
最後に何かイギリス製品を買おうと思って
街を物色していた時に見つけたものだ。
今となっては
手は「キレイキレイ」で洗っているが
木版の摺りの時、
大量の絵筆を洗うのは固形石鹸なので、
その時のためだけに
イギリス製の石鹸置きは捨てずにいる。
2階の洗面台には
自作の歯ブラシ立てがあるが、
こちらは36年物だ。
香港から日本に帰国し
長女が幼稚園の年長組に編入した。
その時のママ友で
ポーセリンアートを趣味にしている人がいて
ある日「絵付けをして遊びましょ」と誘われ
歯ブラシ立てを選び、絵付けしたもの。
家族4人のイニシャルを描いて
薔薇の絵柄でデザインした。
たしか釜もママ友さんの自宅にあって
後日、焼きあがったものを受け取ったと思う。
その後、何回かの引っ越しの際も持ち歩き
娘たちは独立したので
夫婦のイニシャルしか前に向いていない。
これは実に掃除の難しいアイテムで
口に入れるものを差しておくには不衛生だが
何となく捨てるに忍びなく
今日まで使っている。
今日も長時間、キッチンハイターをしたけど
積年の染みまでは取り切れない。
捨てるかちょっと悩んで
結局、元の位置に戻した。
大掃除で意外に効果を感じるのは
電気のスイッチカバーの周辺をきれいにすることだ。
毎日毎日、各部屋の電気をつけたり消したり。
その度に周辺の壁紙にも手が触れる。
気づくとカバーの厚みにホコリが溜まったり
スイッチの周辺や壁紙が黒ずんでいる。
それを拭き掃除するだけで
なぜか明るくなり清潔な印象になる。
部屋やお風呂場などあちこちのスイッチカバーを
拭いて回っている時、
ふと気が付いた。
我が家は築10年の中古物件を
バブルがはじける直前に購入し
リノベーションして四半世紀になる。
その時、古いままのスイッチカバーは35年物。
リノベーションした時に新しくしたものは
25年物。
お風呂場など割合最近取り替えたところは
スイッチも新しくなり8年物だ。
1番古いいくつかは
カバーの色も飴色になっているし、
デザインもノスタルジックだ。
だからといって機能面では問題ないので
周辺を拭き掃除して
もちろんそのままにした。
拭き掃除して、やっぱり捨てられないものが
まだあった。
2階の踊り場の電話台の下で
釣りをしている木製の3匹。
これは日本に帰国してから
家族旅行で那須に行った時
バザールで見つけたタイ製の置物。
何となく海外時代が懐かしくて買ってしまった。
まだ子ども達が中学生と小学生だったか。
もちろん今は独立して家を出ているが
なぜか電話台の下で
ほこりをかぶって釣り糸を垂れている。
捨てられない海外時代のノスタルジーは
まだある。
ふと見るとリビングの窓際に
大きなコアラのぬいぐるみ。
ダンナの帽子をかぶっている。
これはシンガポール時代、
ダンナが日本に帰国することが決まり、
インター校に通っていた娘二人と
シンガポールで個展が決まっていた私の
女3人が留まることにした時のお話。
最後にオーストラリアのパースに
家族旅行した際に求めた
パパの身代わりコアラだ。
パパの逆単身赴任を見送って以来、
今日まで、リビングに鎮座している。
とうの昔にダンナは日本に帰国しているが
四半世紀もリビングに主のような顔をして
座っている。
捨てる機会はすっかり失った。
このコアラ、あまりの大きさなので
捨てるとしたら粗大ごみ。
生きている方も帽子も方も
粗大ゴミ化が著しい年の暮れである。
(あちゃー)









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