2026年11月5日木曜日

エンジョイしすぎの北海道

 




















ミステリーツアーも3泊4日の内の3日目を迎えた。

同行の友人とはコロナ前は
毎年のように海外旅行に行っていたので、
気心がしれているというだけでなく
生活リズムや金銭感覚が似ている。

それは旅行にでるとよく分かることで、
1日中、寝食を共にしていると
仲がいいと思っていた友人でも
窮屈になったり、
相手に合わせるのが億劫になるなど
上手くいかないことも多い。

それは夫婦でも同じことが言えて、
よく旅行の最中に喧嘩したり
口をきかないなんていうご夫婦もいる。

その点、私と友人Kさんは
日を追うごとに考えていることや
行動パターンが似てくるので、
同じタイミングでお土産の買い物したり
お風呂に行くことにしたり
食事しようとするので
4日間、まったくもめることなく、
かといって
無理して相手に合わせたりもせず
旅を進めることが出来た。

3日目の朝、おもしろいことがあった。

私たちはそれぞれ自分で選んだ洋服を身に着け
毎朝の支度をしていたのだが、
ふと見ると
ふたりとも同じようなボウのついたセーターを
着ていたのだ。

デザインのテイストがそっくり過ぎて
思わず、キャーキャー騒いで
記念写真を撮った。

仲良しだからといって
あらかじめ
着るもののコーディネイトをしていたわけでは
ないので、余計びっくりした。

3日の旅程は相変わらず知らされていなかった。

まずは「天国へ続く道」という
北海道ならではの1本道が
登ったり下ったりする先に
道が空に向かっていくような場所に着いた。

北海道は他にも
「メルヘンの丘」とか
「流星の滝」「銀河の滝」など
ネーミングの面白さで付加価値をつけるのが
上手だ。

バスは荒れるオホーツク海を横にみながら
更に北上し網走へ向かった。
途中、「北浜駅」
(オホーツク海に一番近いレトロな木造駅舎)に
下車したのだが、日に1~2回しか来ない電車に
合わせて時間調整して
1両しかないその電車を見ることができた。

あまりに本数の少ない時刻表を見ながら
こういう土地に暮らす人々に思いを馳せた。

そして、次は
天都山展望台とオホーツク流氷館に下車し、
いよいよ北の果てに来たという体験をした。

クリオネやナメダンゴなど
流氷の下で暮らす可愛いお魚たちの水槽を見て
マイナス15度の流氷体験テラスで
タオルをブンブンまわして凍らせ記念撮影した。

もし行き先を選んでツアーに参加していたら
網走は選ばなかったと思うけど
思わぬ体験ができて面白かった。

そして、ここの流氷ソフトクリームが
また、濃厚で絶品!
塩キャラメル味でさらにオホーツク海の塩が
トッピングされている。

更に更に
お昼ご飯の「ホタテの釜めし」のホタテが
ごろんごろんのホタテで
その身の厚さにビックリした。

3日目のお宿は層雲峡で
「5つ星のオールインクルーシブの名旅館」
『層雲閣』だった。
ここも今流行のオールインクルーシブなので
植木等祭りになったのは言うまでもない。

1回でお盆の上に並びきらない量のお料理を
取ってきてしまい
大皿の上に焼き立てステーキの小皿が
乗っているという始末。

ビールも何種類もあり
グラスの形も違うので
あれも可愛い、これも飲みたいの
飲み放題だった。

4日目はこれまた「紋別空港」という
生れて初めて行く空港から
日に1便しか来ない
という飛行機で帰ることになった。

その直前に立ち寄った港には
流氷を砕きながら進むというガリンコ号が
停泊していた。

友人Aさんはここから流氷の海にでかけ
2回、挑戦したのに
2回とも、流氷には会えなかったという話を
聞いていたので
きっとここから重装備で出航しんだろうなと
想像した。

もちろん、11月初めでは流氷は流れついては
いないのだが
ここが流氷が流れつく最も南の地だという
説明を聞いて、遠くへ来たものだと思った。

旅の総括としては
「ミステリーツアー」を選んで楽しめる人とは
どんなこともどんな場所もドーンと受け止め
ポジティブに捉え
何でもエンジョイできる人。

植木等が大騒ぎしても
郷に入っては郷に従えで
お祭り騒ぎに巻き込まれることが上手な人。

踊る阿呆に見る阿呆
どうせ阿呆なりゃ
踊らにゃ損損!!

「なんくるないさ~」

全国つつ浦浦
この精神が大切だ!!







































2026年11月4日水曜日

ミステリーツアー in 北海道

 















北海道ミステリーツアーの2日目。
阿寒湖畔で迎えた2日目の天気は快晴。
どうやらこのツアーはこれから北上して
道東と言われるエリアを巡ることになるらしい。
(道南・道央は雪が降っている)

ホテルを遅めの10時に出発し、
最初に向かうのは
「●●湖(展望テラスから透明度の高い
青く煌めく水面を臨む/約20分)とある。

パンフレットの湖の画像から
摩周湖ではないかとみんな予測したけど、
摩周湖と言えば「霧の摩周湖/布施明」
いつも霧が出ることで有名なのでは?

近くになって明かされた到着地は
確かに摩周湖だったのだが…。

しかし、テラスに上ってみると
そこには予想をはるかに覆す美しい湖が!!
「摩周ブルー」と呼ばれる
なかなか観られない深くて神秘的な青い湖が
そこには広がっていた。

いきなり訪れた美しい風景に
私と友人はテンション爆上がりした。
摩周湖は周囲が崖になっていて
遊覧船やボートなど人の入る余地がない。
その人の侵入を許さない感じが
ますますその気高さを生んでいる。

私たちは白と摩周ブルーの2色ソフトを手に
その絶景に見とれながら
2日目のピカピカのお天気に感謝した。

次の●●山は「硫黄山」で
間近にいくと硫黄の香りと立ち上る煙に
大地の鼓動を感じた。

昼食は
「佳宿で食す料理長自慢の標茶産ブランド牛めし」
佳宿の名前は「忍冬」と書いて「スイカズラ」
標茶は「しべ茶」と読む。

これが薄味の牛丼だったのだが、
牛肉本来の甘みだけで、味付けは酒と醤油少々
だとかで、とても柔らかくて美味だった。

バスは初日より北上しているのに
晩秋の気配はまだまだ残っている。
中標津付近の白樺の葉はすっかり落ちていたのに
白樺の黄葉、他の木の紅葉が
広い平原を秋色に染めていた。

2日目の最後の観光は
「●●●●●●湖の滝」
もうこの辺までくると大体の予想で
「オシンコシンの滝」であることが判る。

説明では「落差30mの迫力ある名瀑」とある。
そこまで迫力があるわけではないけど
姿かたちの綺麗な滝だった。

2泊目にお宿は知床ウトロ温泉の
「知床第一ホテル」
パンフレットには
世界遺産の玄関口に佇む「5つ星の宿」
当社基準最上級Sランク指定の上級客室とある。
ここまで謳われちゃ行くしかないと思って
このツアーに申し込んだお宿だ。

1日目の格の高い旅館とはまた違った魅力の
ホテルが
北の地、知床に建っていた。
私は夕食に行く前にワンピースに着替え
ビュッフェ・ダイニングに向かった。

それはフォトジェニックでありたいと同時に
ウエストがゴムでないと
思い切りお食事がいただけないからだ。
こうして盤石の体制で臨み

2夜目は海鮮丼を中心にいただくことにした。
そして2巡目、
ライブキッチンに並んで作ってもらった
揚げたての天ぷらがとても美味しかった。

これじゃあ、体重も元の木阿弥。
分かっちゃいるけどやめられない~♬

完全に植木等にのっとられたまま
飽食の一夜が終わった。
























2026年11月3日火曜日

初めてのミステリーツアー

 
















今まで何度となく旅行会社のツアーに
参加してきたが
この度、初めて『ミステリーツアー』なるものに
申し込んでみた。

『ミステリーツアー』は毎月送られてくる
小冊子とは別に
単体でりっぱな見開きのフライヤーが
送られてくる。

大量のホテルの写真やお料理の写真
観光地の写真が載っていて
やれ、当社Sランクのホテルに17時間滞在とか
やれ、焼きズワイ蟹だホタテ釜めしだと
思わず行きたい食べたいと思わせる
つり広告が並んでいる。

しかし、何で行くとか、
観光名所のここに行くとか、
ホテルや旅館の名前など、
固有名詞や場所の名前はすべて伏せられ
当日、集合場所に行ってでさえ明かされない。

それでも、
美しい風景や美味しそうな画像に吊られ
いつも一緒に行く旅友のKさんを誘ってみた。

申し込み後、大体のあたりをつけ
きっと寒い方面にちがいないと考えた。
例え雪が降っても大丈夫な服装の準備をし
前日に添乗員さんから挨拶の電話があったら
ちょっと探りを入れてみようと思っていた。

しかし、『ミステリーツアー』は
前日の電話もかけないルールらしく
私たちは本当に何も知らされないまま
集合時間の1時間前に羽田に集合した。

早めのお昼を食べるべく
ラウンジでトルコのバーガーを手に取り
にっこにこで写真には写っているが
実はその時もまだどこへ行くか知らない。

旅行会社の最終案内にある集合時間に
カウンターまでいってバッチをもらった時も
添乗員さんに「搭乗口は50Bですので、
ここから30分ちかく歩きますから急いで」と
言われたが、まだその時もどこへ行くのやら。

同時にバッチをもらった他のお客さんが
女性3人組でものすごい厚手のコートを
着ていたので
「これで沖縄なったら笑えますね」などと
冗談交じりに話した。

もし、
沖縄だったら向こうで「海人」と書かれた
Tシャツを買わなければ(笑)

荷物を預け、身一つでせっせと歩き
たどり着いた50Bの搭乗口には
「中標津行き」とあった。

やっぱり、北海道だ!
でも中標津ってどこ?
千歳空港じゃないの?

急いでスマホで検索すると
それは道東のさびれた1日2~3便しか
行き来しない小さな空港だった。
飛行機もずいぶん小型の飛行機だ。

さてさて、ここから私たちは
北海道のどこに旅するのか。
北海道、でっかいどう。

中標津空港に降り立ち、
迎えの青いバスに乗り込んだ24名は
いかにも北海道らしい原野に走り出した。

みるみる大きな空に夕陽が沈み
雲を真赤に染めていく。
空気が冷たくキーンとして美味しい。

こうして私たちのミステリーツアーは
わくわくドキドキの中、始まった。

1泊目は阿寒湖畔に立つ
「あかん遊久の里 鶴雅」
この温泉郷でもっとも格の高い名旅館だ。

実は4~5年前、
この地の別のホテルに泊まった時、
「ここが一番高級な旅館です」と
おしえてもらった旅館だった。

「鶴雅」は名前にたがわずいい旅館で
お料理も和洋中と充実して
とても1日では制覇できない種類と量だった。

私たちはまずはビールで祝杯をあげ
土地のお料理や海鮮に舌鼓を打った。
いずれも丁寧に作られた
美味しいお料理だった。

夜になってもさほど寒くはなく
露天風呂から見上げた
月明かりが煌々として美しかった。

こうして1日目が無事に終わったけど
相変わらず明日の朝からどこへ行くのか
まったく何も知らされていないのが
『ミステリーツアー』だ。

































2026年10月29日木曜日

熱狂の夜 第5夜『石田組』

 








石田泰尚主宰の『熱狂の夜』第3章は
6夜連続の5回目を迎えた。

毎回、ソロから始まり徐々に人数が増え
最後はオーケストラになるのだが、
その一歩手前が『石田組』の弦楽合奏である。

個人的には『石田組』の時が
一番面白いと思っているので
昨晩はとても楽しみに
足取りも軽く会場に向かった。

もちろんその前には腹ごしらえの早めの
晩ご飯があり、
今回は新米の美味しい季節なので
ひとりひとり釜で炊いたご飯が出てくる
とんかつ『和幸』ののれんをくぐった。

選んだメニューはカキフライの入るセットで
「季節限定」の文字に惹かれて
友人と共に同じセットを注文した。

女子は「季節限定」とか「セール」とか
「期間限定」の呼び声にはめっぽう弱く
ふらふらと必要のないものまで買いがちである。

友人とふたり
「家では揚げ物はもうしないわ」とか
「カキフライなんで尚更、揚げたてじゃないと
美味しくないし」と言い訳をいいつつ、
カキも海老もフィレもと欲張った。

もちろんそれらのフライも美味しかったけど
何より小さなお釜のふたを開けた時の
炊き立てのご飯のつやつやさ加減といったら!
日本人に生まれてよかった~と思いながら
お茶碗2杯半の完食である。

そこから歩いて5分。
ミューザ川崎シンフォニーホールへ向かった。

ご飯の食べ過ぎで、
コンサートは眠くなるかと心配したが、
さすが石田組
クラシックとアレンジの効いたポピュラーを
上手く取り入れた構成で
2時間と少し弦楽十三重奏を堪能した。

「石田組」の構成員は
石田様を筆頭に第一ヴァイオリン3名
第二ヴァイオリン3名、ビオラ3名
チェロ3名、コントラバス1名で構成されている。
人数がもう少し多い時もある。
メンバーは石田様以外、
コントラバスの米長幸一さんはほぼ固定だが
他のメンバーは流動的に変わるのが特徴だ。

コンサートがミューザの時は
ミューザ川崎を本拠地にしている
東京フィルハーモニーオーケストラのメンバーが
何人か入ることが多くなる。
今回は元東京フィルのメンバーである
チェロの西谷牧人さんが入っていたので嬉しい。

また、松岡あさひさんが編曲担当なのだが
この人の編曲がいかにも石田組、
つまり、各弦楽器のセッションのような構成で
石田様のヴァイオリンのソロを際立たせつつ
他のメンバーを楽器で挑発し競わせることに
成功している。

私としては
あさひさんが石田組の影の副組長なのではと
感じているほどうまいアレンジャーなのだ。

今回の選曲は
一部はクラシック、2部はポピュラーなのは
いつも通りだけど
2部の最初に吉松隆氏作曲
アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番OP.70b
という現代音楽を持ってきた。

これが初披露とは思えないほど
いかにも石田組という弦楽奏でとても楽しめた。
つまり3人ずつ束になって
第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン
ビオラ、チェロ、コントラバスが
それぞれの音色の違いを競うような曲だった。

また、石田組にはもうひとつ特徴があって
アンコールになると
途中で石田様はじめメンバー全員が
「石田組」の大きな文字がプリントされた
Tシャツに着替え、素足で登場する。

そこでは大体イケイケやらオラオラの
挑発的な曲が演奏されることが多い。
昨晩は
マクブルームの「ローズ」
ガンズ&ローゼズの
「スイート・チャイルド・オブ・マイン」
ディープ・パープルの
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の3曲

このうち、1曲目が終わって舞台袖にはけた後
全員が半袖のTシャツで素足になって再登場。

クラシックコンサートで
男性の演奏者が
半袖・素足で演奏することは絶対ない。
女性の演奏者が
ノースリーブのドレスやブラウスを着ることは
あっても男性は長そでのシャツか
ジャケットを着ている。
まして素足で舞台に立つことは
どんなことがあってもあり得ない。

なのに毎回、石田組では
アンコールになるとTシャツ姿になる。
そこから出ている二の腕と素足の足元の
なんと白くて細いことか。

特に第2ヴァイオリンの3人の若者は
ギョッとするほど白い肌だ。

いつもはオーケストラの団員として
立派に演奏している彼ら。
全員、一流の音大を卒業し、
難関のオーケストラの試験を受け、
驚くような高額な楽器を手に
演奏家としての生活を送っていることだろう。

しかし、
その透けるほどの白い肌を見ていると
おばさんはなんだか急に切なくなる。
そこに純粋培養された演奏家のピュアさと
脆弱性を垣間見た思いがした。

昨今のAIの発達、情報漏洩、ハッカーなど
追いつけないスピードで進む
善かれ悪しかれの現代にあって
いかにも
彼らは浮世離れした場所にいる気がする。

我が身も守れないのに
何だか痛々しくて守ってあげたくなる
肌の白さだった。
芸術よ、生き残れ!!
音楽家よ、もっと逞しくあれ!!
ご飯、ちゃんと食べて!!