ほとんどこの映画自体には興味がなかったが、
自分が今週、「急に具合が悪くなった」せいで、
もしかしたら、何か共感したり共鳴できるかもと
思い立ち、地元のTOHOシネマを検索した。
なんと上映時間3時間半もの超大作で
一瞬ビビったが、
11時30分からだったので、お弁当とスイーツを買い
次女ご推奨 「G-7」
車いすの方の席のななめ後ろを予約した。
この席は例え車いすの方が見えても1段高いので
遮るものがないとても見やすい席なのだ。
さて、席についてみると割合大きな会場に
予想通り半分にも満たない客の入り。
60代前後とおぼしき男女が多い。
フランス郊外の認知症介護施設「自由の庭」の
施設長のマリー・ルーは
介護の在り方をめぐって職員や
看護師・介護士との軋轢に悩んでいた。
そんな折、日本人舞台演出家の真理と出会い
彼女が演出した舞台に感銘を受ける。
真理は進行癌のステージ4。余命半年。
しかも、もし急に具合が悪くなったら
そこからは早いと医者から言われていた。
同じ「マリ」という名のふたりが
お互いに惹かれ合い、
人としてどう生きるのか
あなたは誰?
私は何者?
哲学科と文化人類学科の深い問いが
ふたりを魂のレベルで結び付けていく。
抗いようのない現実の中で
フランスと日本という資本主義国の
共通の悩みをつきつけ、
フランス語と日本語を縦横に操りながら
人生とは、生きるとは、死ぬとはと
考えさせられた。
脇を固めるひとり芝居をする清宮吾朗役の
長塚京三さんが素晴らしかったし、
何と言っても濱口竜介監督の目指すところに
共感した。
人は何人に生まれようとも
人として生きる望みは共通だし、
死を前にして思うことも似ている。
そこに寄り添うことのできる人がいる幸せと
自分の人生がどんな長さであっても
何か遺せて得心が得られれば
人生には価値がある。
そんなことを考えさせられた映画だった。
3時間半、
映画館に身を沈めじっくり味わうには
今日の冷たい雨は心地よかった。




















































