陶芸工房に行ったら、昨年11月12月に創っていた器がぞろりと焼き上がっていた。
年をまたいでしまった上に、1月はほとんど陶芸工房にも行けなかったし、
先週も風邪で今日に変更してもらったので、
間延びした気分は否めないが、
それでも、新作が焼き上がってくると嬉しいものだ。
きっと大量に出来上がってくると釉薬をかけた時から分かっていたので、
車を出し、大きな布袋も持参したが、
意外や出来上がった器はさほど重くなく、
いずれも使い勝手がよさそうな感じだ。
陶芸を始めた頃は、器ひとつひとつの重さなどは大して気にもせず、
どんなデザインにするのかとか、
せっかく創るんだから、どこにも売っていないようなものをと気負って、
結局、分厚くて重たい器ばかりがゴロゴロ出来てしまった。
しかし、いくら陶芸家を気取ってみても、いざという時のパーティ用大皿ばかりじゃ、
毎日の生活に活用出来ない。
さすがに5年経って、ちょっとは大人になったというか、
地に足がついたというか、
使いやすそうな形で、重さもほどほど、セットものになっているなど、
創るアイテムに変化が生じてきた。
今回は白い角皿と取り分け用小鉢2つ。
グレーの地に白化粧して、透明釉をかけた取り皿2枚と小鉢。
12角形のサラダボールと大皿、取り分け用のボール2つ。
ドレッシングボートと薬味皿というラインナップ。
たとえ同じ食卓に全部出ていてもケンカしない白っぽい器ばかり。
私の好みも無難になったというか、枯れてきたというか・・・。
とはいえ、今月来月の課題は貯金箱なので、
そろそろ貯金箱のデザインをどうするか考えて、創り始めなければ・・・。
実は貯金箱は陶芸で作る際に、特別な技術がいる難しい課題。
中を空洞にしなければならず、フタを付けたり、花瓶みたいな形ではなく、
全部土で覆われているのに、無事、焼き上げるために、
コインを入れる口をどの位の大きさでどこに開けるのか、
焼成の時の空気の対流や、抜け道などの計算が必要なのだ。
今日も会員の何人かがそれぞれ貯金箱に挑戦していたが、
経験者曰く、1回でうまく焼き上がることは珍しく、トラブルが多いお題らしい。
私自身は先に次のお題の抹茶椀を創りながら、
他の人の貯金箱を眺め、自作の案に思いを巡らせていた。
体調がほぼほぼ回復したので、長時間の作業も耐えられるようになってきた。
やってみると版画は勿論のこと、陶芸も集中力と体力を消耗する。
だから、1月は土錬りさえ、苦痛だった。
今月は、こうした作業をやりたいだけできる幸せを噛みしめながら、
来週は抹茶椀の削り3つ分と、貯金箱の作陶に取り組むつもりだ。
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