4月20日からの個展まで、あと2ヶ月とすこしになった。
3年近く前から個展のために作品を作り溜めてきたが、
それもあとわずかの期間しか残されていない。
3年近く前から個展のために作品を作り溜めてきたが、
それもあとわずかの期間しか残されていない。
ここから先は、オブジェ作品をもう1点と、小品を2点制作しようと思っている。
今回の個展のメイン作品は『グロリオサ』という写真の花をモチーフに
還暦に際し、感じたことや考えたことを作品にしてきた。
「還暦と言えば赤いちゃんちゃんこ」という紋切り型のイメージから出発しているが、
グロリオサという花の燃えるような赤と独特な形、
どこか意志さえ感じるような力強さに引っ張られるように作品を紡いできた。
他に木目、水紋、木のリースなど、モチーフを徐々に変えながら
ここ数年考えてきたことを作品に落とし込んできた。
他に木目、水紋、木のリースなど、モチーフを徐々に変えながら
ここ数年考えてきたことを作品に落とし込んできた。
残り2ヶ月で何か最後の新作をと考えた時に、
また、原点に戻るように
また、原点に戻るように
この花をモチーフにしようと思ったのだ。
ちなみにグロリオサの花言葉を調べてみると
『頑強』『おしゃれな心』『天分』『栄光に満ちた世界』『華麗』『燃える情熱』と
ゾロゾロと、この花らしい、いかにもな花言葉が出てきた。
東南アジアを原産国とし、
百合科ではあるが、
燃えさかるようなスカーレット色の花は黄色に縁取られている。
茎と球根には毒があるらしい。
茎と球根には毒があるらしい。
つぼみの段階から花が開くにしたがい、スカートをひるがえすように花弁を裏返し
淡い黄緑色から真っ赤に姿を変える。
縁がヒラヒラ波打って、
まるでダンサーが真っ赤なスカートを揺らしながら踊っているようだ。
名前の由来の『Gloriosus』は、ラテン語で光栄、立派、
スペイン語で見事なという意味。
この一種挑発的で美しい花は
還暦という節目に、それこそ私を挑発するように現れ、
「これで作品にしたら」と誘ってきた。
2年前、そうして今回のメインの大きな作品を創った。
案内状に載せるのはその作品でいこうと考えている。
そして、最後に2点、再びグロリオサをモデルに作品を創ろうと
数日前から取りかかっている。
人生の大きな節目に自分の人生を振り返った時、
グロリオサの花言葉にあるような形容詞が
ひとつでも思い浮かべられたら自分らしいかなと思う。
実はこの2点。
赤い作品と青い作品にすることは決まっていて、
タイトルもすでに思い浮かんでいる。
赤い作品は『華』
青い作品は『凜』
生まれる前から子どもの名前を決めて喜んでいる親のような感じだが、
いい名前(タイトル)なのではと思っている。
あとはその名に恥じない作品を生み出すだけ。
本当はここ数日、首から肩、腕に相当な痛みがあってしんどいが、
満身創痍で作品を生み出すなんてちょっとホントに芸術家っぽいかもと、
痛みも笑いに変え、あと2ヶ月、ラストランを乗り切ろうと思う。
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