ベネチアの島内にある古いホテル
部屋のベランダからは水の都の裏の顔が見えた
ローマ郊外のデラックスホテル
朝食のバイキングも充実
旅行会社で行く団体のツアーの値段の差は、ホテルのランクの差といっていい。
もちろん飛行機が直行便なのか、乗り換えありなのか
日本の航空会社なのか、格安航空券なのかという違いもある。
同じツアーもビジネスで申し込むと軽く20万円は上乗せされてしまうから
飛行機代は旅費の大きな部分を占めているのだが・・・。
ここを一般的なパターン、
つまり、イタリア旅行にはアリタリアの直行便のエコノミークラスを利用するとなると、
旅費の差は主にはホテルのランクの差ということになる。
今回はホテルでいうと
ベネチアで島内に泊まるということと(ほとんどのツアーは島の外に泊まる)、
ベネチアで島内に泊まるということと(ほとんどのツアーは島の外に泊まる)、
2連泊が2回入るということと、
最後はデラックスホテルに2連泊で泊まるということで、
コースを選択してみた。
その結果、
ベネチアはバスの立ち入れないエリアに舟で向かい、
船着場から歩いて5分ほどのクラシックホテルに泊まることになった。
クラシックホテルというと聞こえはいいが、古いだけあって
隣人の気配や上の階の靴音、
手に取るように分かる近所の水の音、動きの異様に鈍いエレベーターなど
手に取るように分かる近所の水の音、動きの異様に鈍いエレベーターなど
そういうことが気になる人は好きになれないかもしれない。
しかし、そのレトロな内装、中世のような空気感、
まるでパリのアパルトマンに来たような窓からの景色、
のんびりしたホテルの従業員など、
島内の古いホテルに泊まったからこその雰囲気がある。
それに観光も次の朝一番にはかの有名なサンマルコ広場には行けるから
誰ひとりいない広場の写真を撮るなんてことも出来た。
これが島の外から舟で来るとなると、広場に到着するのは10時ぐらいになるので、
すでに人人人で人に埋もれた広場しか見ることが出来ない。
また、安いツアーもそれなりのツアーも高いツアーも
何軒か泊まる最後のホテルを一番いいホテルにするのは定石だ。
ものごと終わりよければすべて良し。
お天気も同様だが、ホテルにも同じことが言える。
以前、トルコに行った時も最後の2連泊がリッツカールトンで
それはそれは夢のような2日間を過ごすことが出来、
お陰で私の中では、トルコが大好きな国ベスト3にランクインする勢いだ。
元々イタリアは大好きな国で今回で3回目だったのだが、
1回目は学生のど貧乏個人旅行だったし、
2回目はそもそもが格安のイタリアパックツアーだったので、
イタリア旅行全部の中で今回の最後のホテル、ローマのマリオットが
一番いいホテルだったと言える。
ベッドはトルコのリッツカールトン並みに高く、
小柄な私はよじ登らなければと思うほどで、
そのリネンの質の良さと包み込まれるようなベッドのクオリティは相当高い。
小柄な私はよじ登らなければと思うほどで、
そのリネンの質の良さと包み込まれるようなベッドのクオリティは相当高い。
しかし、贅沢なことにバスルームとシャワールームが別れているので、
バスタブにお湯をため、ゆっくり体を温めてからは、
髪や体をを洗うために裸で隣のシャワールームまで駆け込まなければならない。
(イタリア人は通常、バスタブは使わないに違いない)
家具調度品も大理石の天板にグラスリッツェンの模様つき扉のバーカウンター、
おしゃれな彫り物で縁取られた大きな正方形の鏡、
濃い卵色と紺をテーマカラーにした内装など、
随所にイタリアのセンスを感じることが出来た。
まずは宿に着いたらお湯が出るか確かめて、
駄目なら申し出るよういわれたそれまでのいくつかのホテルに比べ、
明らかに心地よく、最後のイタリアの印象を何割増しかにしてくれている。
朝食もそういう意味ではホテルの印象を左右するもののひとつだが、
ここの朝食のバラエティの豊富さは1泊では制覇しきれるものではなく、
2日目はまだ試していないものと、
昨日食べて美味しかったものとの悩ましい選択の中で、
すっかり満腹になり、
イタリア旅行を締めくくったのであった。