2015年5月5日火曜日

突然の本帰国

 
 
個展の後、額縁の注文や発送など、後始末に忙しくしていたそんな時、
突然、マレーシアのダンナから連絡があり、
急に帰国することになったという。
 
その連絡の数日前には送って欲しいもののリクエストがあったから、
帰国の話は本人にとっても晴天の霹靂だ。
 
どうやら、本社の2代目若社長と経営方針の意見が折り合わず、
啖呵をきってしまったようだ。
 
こうして私の夢のような初めてのひとり暮らしは5ヶ月であっさり幕を閉じた。
 
ゴールデンウィーク後半はこれまたそれぞれにひとり暮らしをしている娘ふたりと
帰国したダンナとで、にわかに家族全員が揃うことになった。
何ともにぎやかになったのはいいが、
部屋が片付かないことといったらこの上ない。
 
ひとり暮らしの5ヶ月間は、家の供用部分には何一つものは置かず、
こざっぱりと暮らしていたが、
今はダンナが持ち帰った7つの段ボール箱とスーツケース、
機内持ち込みのキャリーケースとゴルフバッグ、
娘二人のお泊まりグッズがところかまわず散乱している。
 
その上、昨日は女3人、バスで御殿場アウトレットに行って買い物もしたので
そうしたアイテムも増え、
家中ものがあふれてカオス状態だ。
 
あの静かで穏やかで整然とした日々はいずこへ。
 
しばらく忘れていた家族がいてわいわい暮らすということが突然ふってきて
こんな風に何十年も暮らしてきたんだなと
懐かしくもあり、正直うとましくもある。
 
よく、孫がいる人が、休みに孫が来るのは嬉しいけど、
遊びに来るといつものペースが乱れて2~3日で早く帰らないかなと思うというが、
大人達だけでも十分そんな感じだ。
 
きっとひとり暮らしの長い若者がなかなか結婚できないのは
こうしたひとりの気楽さから、
他人と暮らすめんどくささに飛び込めないという理由にもうなずける。
 
今日の晩ご飯を家族で共にしたら、娘達はそれぞれの家に戻り、
あさってからの仕事に備え、気持ちと体をシフトチェンジするという。
 
後にはダンナが残り、また熟年夫婦のふたり暮らしが再開する。
 
私も5ヶ月のルンルン生活から気持ちも体も切り替えて
まじめな主婦業を思い出すしかあるまい。
ヤレヤレ・・・。
 


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