2019年3月21日木曜日

カウンセリングは49歳ばかり

 
 
 
私が心理カウンセリング・ルームを開設して、
早8年半ほど経つが、
なぜか今年に入って49歳の女性ばかりが訪ねてくる。
 
今日も昨日も一昨日も実はこの3人のカウンセリングを行ったばかり。
 
人は「9の坂」といって、誰でも19.29,39,49,59,69など、
次の年代に移行する前年には立ち止まり、
自分の人生について客観的に考えることが多いのではないだろうか。
 
実際、9のつく歳にいろいろ問題が起きるという傾向もあるかもしれないが、
誰でも「私の人生、これでいいのか」と反省し、
うまく腑に落ちると
上手に次の年代のスタートを切ることができるような気がする。
 
逆に「9の坂」をうまく越えられないことも多く、
私の母は59歳、父は69歳の時に亡くなってしまった。
 
今、私の元に通ってきている悩める49歳達は、
全員、子どもの問題が元で、自分の人生も揺らいでいる。
 
ひとりは一流高校に通っている16歳の息子の不登校が突然、始まってしまった。
いろいろ手を尽くしても親の手には負えず、
すっかり母親の方が参ってしまっている。
 
もうひとりは大学受験の息子が父親の思うようなレベルの学力に達せず、
母親として、狭間で苦しんでいる。
しかし、結果的には名門と言える大学に合格し、一件落着したにも関わらず、
なぜか、今、自分が抜け殻のようになってしまった。
 
そして、もうひとりは望まない妊娠の果てに7歳のひとり息子がいるが、
全然愛することが出来ず、虐待しそうで自分が怖い。
息子の育児のため、退職に追い込まれたが、今の自分が大嫌い。
 
同じ49歳でも子どもの年齢や置かれた状況でこうも違うかと思うが、
人として、女として、妻として、母親として、職業人として、
本当にたくさんの役割を抱え、
いずれの49歳も苦しんでいる。
 
自分の49歳はどうだったか、思い出してみた。
 
人として、女として、妻として、母親として、版画家として、
絵画教室の先生として、コミュニケーションスキルのトレーナーとして、
ジタバタと生きていた。
 
それなりに充実していたけど、
もし、心理カウンセラーの資格を取るなら、
今が最後のチャンスだろうと考え始めていた頃だろうか。
 
結局、50歳になって、
記憶力も学習能力も落ちる一方だろうと、
決心して、カウンセラー養成学校に通うことにし、
結果、今がある。
 
悩め、49歳。
泣け、49歳。
あがけ、49歳。
 
そうやって納得して、次の一歩を踏み出せば、
充実の50代が過ごせるだろう。
 
私が少しでもお役に立つなら、いつでもおいで。
屋号は「キミィ・メンタル・サプリ」
 
心のサプリメントを処方して進ぜよう。
 
期せずして、
毎日、目の前の49歳達が口を揃えて、
「カウンセリングって凄いですね」と、
カウンセラーに話すこと、自分を整理すること、
アドバイスを受けることに、意味を見出してくれている。
 
そして、
それが60代に私の生きがいになっている。

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