今年も5月13日に鎌倉の八幡宮に於いて、
表千家によるお献茶が奉納された。
日付は5月13日と曜日に関わらず決まっているので、
今年は月曜日ということもあり、
お社中の内の4名と先生との5名で、
朝8時半、鎌倉駅集合で八幡様に向かった。
着物を着て、鎌倉に8時半はなかなか厳しいものがあるのだが、
毎年思うが、お茶をたしなむ大おば様方は、皆、お元気で、
8時の段階で第一弾の人数はあらかた揃っておいでのようで、
私達は1席目の列の2番目のお席に入れるよう、
列の最後尾についた。
朝は清々しい空気に包まれ、
袷の着物を着ていても汗もかかずにちょうどいい具合。
薄日が射すぐらいの今日のようなお天気が一番快適な気がする。
先日の奈良旅行でピーカンのお天気に恵まれて以来、
お茶のお社中の中では
私が行けば、晴れ間違いなしの晴れ女ということになっており、
今日もその信頼を裏切ることはなかったので、一安心。
今年もお席を持たれた席主の方達のお道具は
いったいどうやってそんな立派なお道具を集められたのかというような
由緒のあるもの、家元の箱書き付きのものなどが、
ずらりと並び、
正に眼福とはこういうことという、観るだけでお腹が一杯になるような
立派なお道具組であった。
京都から先代のお家元を初めとして、
表千家の中心人物が揃い、
先代のお家元直々にお献茶をご奉仕なさり、
ご一行様がそれぞれのお席にも入られるとあって、
どのお席の席主も一世一代のお道具を揃えて、
お迎えしているということらしい。
私はお家元ご一行様と同じお席に入ったことがないから、
その空気はよく分からないが、
まあ、大奥に「殿様のおなり~」という感じだろうか。
写真でしか拝見したことのないお家元がすぐ目の前で、
お献茶をお点てになっている姿を拝見し、
「息子に代が変わられて、また、更にお太りになったンじゃない?」などと
噂話をしていられる内は、
そんな高価なお道具組に頭を悩ます必要もない。
本日も朝が早かったせいで、
さほど長時間並ぶこともなく、2席のお点前と1席の点てだしのお席で、
3服のお茶とお菓子をいただき、
先代のお家元のお献茶式の様子を遠目で拝見し、
帰路についた。
帰りがけ、全員着物なのに、イタリアンのレストランに入り、
数種のピザとパスタを分けながら、
2派に分かれて行った「曜変天目ツアー」について、
細かい報告と分析をしながら、
思い出話に花が咲いた。
お茶のお社中とはこうして先生のお宅を離れての活動が増えるに従って
距離が縮まっていくのが、よく分かる。
今年に入って、自主茶会やツアーなどで分かった
それぞれのキャラは、
今年後半に予定されている講座の後の暑気払いや、
秋の京都お茶会ツアーで、
更に強固に固まり、
揺るぎないものになっていくだろう。
「共通の趣味」
それに勝る絆はなかなかないと感じる今日この頃である。
0 件のコメント:
コメントを投稿