2019年9月11日水曜日

秋のご飯

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
毎週火曜日はばぁばのご飯当番の日。
 
昨日も朝から気温30度越えの猛暑の中、
電車を2度も乗り継いで、長女の家まで行ってきた。
 
「9月半ばに猛暑日って、どないやねん!」
と、ぶつくさ言いながら、
長女の留守宅に入って3時間半のクッキングタイム。
(なぜかこういう時は関西弁になる=大阪のおばちゃん化する)
 
「やりすぎとちゃう?」
と、ひとりで突っ込みながら・・・。
 
外は真夏日でも、9月半ば。
テーブルには秋のご飯を並べようといろいろ考えた。
 
しかし、秋といえばのサンマは今年は絶不調。
スーパーにもやせっぽっちのくせに、異様に高いサンマか、
冷凍物の解凍した奴しか売っていない。
 
なので、
お魚ものはリクエストにあった「ぶり大根」でいくことにした。
 
ご飯ものの秋といえば「炊き込みご飯」
汁物といえば「豆腐となめこのお味噌汁」
 
ということで、こんなラインナップになった。
 
「ぶり大根」
「五目炊き込みご飯」
「豆腐となめこの味噌汁」
「豚キムチ」
「キャロット・ラペ」
「ポテトのチーズ焼き」
「生サーモンのホイル焼」
「小松菜ときくらげの中華炒め」
「ブロッコリーと舞茸のガーリックバター」
 
以上9品。
 
夕方5時半までにすべてを作り終え、
保育園にお迎えに行き、
先に孫娘にお夕飯を食べさせていると、
長女が6時半頃ご帰還という流れだ。
 
「どおお、今日は秋のご飯よ。いっぱい食べてね」
といって、先ずは「ぶり大根」あたりから攻めたかったが、
孫はそんなことは知ったこっちゃない。
 
「レーズン、レーズン」と言って、
キャロット・ラペの干しぶどうから攻略にかかった。
 
塩がうってあるとはいえ、生の人参が食べられる2歳児というのも珍しい。
長女は30ウン歳にして、
まだ人参が苦手なのに・・・。
(親の顔が見てみたいって、お前か~)
 
そして、お次は定番の「ポテトのチーズ焼き」
これをお代わりして、ニコニコ顔で食べている。
チーズ、ベーコン、ジャガイモ。
高カロリーおデブ3兄弟。
 
それにしても秋のジャガイモは美味しい。
むべなるかな、芋娘。
 
最後は「炊き込みご飯」もモリモリいけてたので、
まあまあだけど、
ちょっとまだ、足りないんじゃない?
 
「ちゃんとおーママの作ったご飯を食べてからでないと、
絶対、アンパンマン・魚肉ソーセージなんか食べさせませんからね。
もう、来週から、おーママ、ご飯作りに来ないよ」
と、怖い顔して言うと
「おーママめんどくさいから、ちゃんと食べて」と孫に懇願する長女。
 
実の親子なので、こんな会話が成立するが、
嫁と姑ではこうはいかない。
 
食の細い娘をどんだけ恨めしく思ったことか。
30数年前の記憶がよみがえる。
 
こんな風に毎週毎週ご飯を作って、
写真を撮って、
私の写真ファイルはご飯の写真ばっかりになった。
 
いっそ「ばぁばのご飯当番」という料理本でも出したいぐらいだ。
 
こういう「消えもの」に時間と体力と知恵を絞っても
あんがい当たり前で過ぎていく。
 
料理を食べる人はそのあたりを考えて、
「いただきます」「ごちそうさま」を忘れずに。
 
そんなことを願う
猛暑の秋であった。

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