松山のミカン農家の友人から、
また、新しいみかんが送られてきた。
今年の10月末、
まず最初に「あいさん」という品種が10㎏。
いつもの「あいさん」より大振りの粒で、
まだ、横浜のスーパーでは、
あまりみかんを見かけていない時期だったので、
その大きな粒とジューシーさに驚いた。
もちろん早速、お礼の電話をし、
お歳暮を贈り、お手紙も添えた。
すると、12月初め、
次は「晴れ姫」という品種が10㎏、送られてきた。
ニュースで、「晴れ姫」は松山のミカン農家さんでも
ある選ばれた農家しか育てていないと知り、
そんな貴重な品種を送ってくれたことに
感謝の言葉を伝えた。
おじさんは「そんなことないよ」と
謙遜していたけど、
まんざらでもない様子だった。
これでお正月に親族がワイワイ押し寄せても大丈夫。
そのあっさりとさわやかな甘み、
香りのよさで「晴れ姫」は品のいいお嬢様という感じだ。
親族にも自慢できる。
そう思っていたら、
昨日の夜、
またまた、ひと箱送られてきた。
今回は「紅マドンナ」というブランド品種。
5㎏箱入り。
「紅マドンナ」は知る人ぞ知る愛媛みかんの女王。
千疋屋あたりでは、
ひと粒600~700円するブランドみかんだ。
色は「晴れ姫」より濃いオレンジ色で、
味はネーブルに近い高貴な味。
お値段が高いと知っているせいか、
一段と美味しく感じる。
「晴れ姫」と「紅マドンナ」
こんな珍しい品種を食べ比べることができるなんて、
なんて幸せ。
以前、おじさんの奥さんから
「主人がお調子者で申し訳ありません。
ご迷惑でしたら、そうおっしゃってくださいね」と
言われたことがある。
確かに褒めたことで、
次々、送ってきてくださるのだと思うし、
ふたり家族にこれだけのみかんがあっては
消費するのが大変だ。
しかも、ダンナはみかんの皮をむくのがめんどくさいと
大して食べない。
なので、娘や友人などに、
折々に重たいみかんを抱えておすそ分けしている。
「袖振り合うも他生の縁」
クロアチア旅行の折に、
袖振り合ったミカン農家のおじさんは、
こうしていつまでもご縁を紡いでくださっている。
コロナ禍で人が繋がることが難しい今、
指先が黄色くなるほどに
ブランドみかんをいただきながら、
人のご縁の暖かさを感じる年末である。
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