暮れも押し詰まり、30日になった。
いよいよ今日は豆類を煮込むおせち料理を中心に
作っていこうと考えた。
夕べから、ひと煮立ちさせた煮汁に
一晩、丹波の黒豆を漬け込んである。
何と言ってもおせちで時間がかかるのは
黒豆を煮ることなので、
まずはここから取り掛かる。
と同時に、おせちというわけではないが、
ぜんざいも煮るというのが、
我が家の定番なので、
洗った小豆に水を入れ、なべを火にかける。
今年は親族会が取りやめになり、
元旦に顔を揃えるのは、
長女のファミリー大小4名と次女、
そして、私達夫婦だけなので、
大人5名とチビ2名ということになる。
内チビ1は相当な量、食べてくれるので、
ほぼ大人扱いだが、
チビ2はまだ離乳食も始まっていない乳児なので、
ばぁばのあずかり知らぬところである。
しかも、
ちょろちょろ出歩くのは感染リスクがあるというので、
3が日はおとなしく家にいるらしいから、
いつもよりトラディショナルなおせち料理の量を
増やすことにした。
どうやら、婿殿は実家では3が日は
ひたすら日本のおせちを食べていたとかで、
普通のおせちが好みらしい。
ならば、手作りの日本のおせちを
ご馳走しようじゃないか!
というわけで、
丹波の黒豆は2袋400g
田つくりは3袋
小豆500gを用意した。
昨今、若者はおせちなんて好まないから、
特段、作らないとか、
今年はコロナで家にいるから、
豪華なおせちを買おうとか、
そんな話は耳にするが、
世の中と逆行しているのが我が家のようだ。
さて、朝っぱらから、
大なべを引っ張り出し、
黒豆と小豆と栗きんとん用のサツマイモを煮だしたのだが、
作ってみて感じるのは、
おせちには大量の砂糖が入っているということだ。
400gの黒豆に対して、
340gの砂糖とあるところを300gに。
500gの小豆に対して、
500gの砂糖とあるところを300gに。
600gのさつまいもに対して、
300gの砂糖とあるところを200gに。
いずれも袋の裏の表示より相当少なめに
砂糖を減らしたが、
すでに3品で800gの砂糖を使用したことになる。
これを3が日でせっせせっせと食べていたのでは、
1月の人間ドックで
いい成績がでるわけがない。
人間ドックは決して1月に受けてはいけないと
いうことが、これではっきりした。
5時間ほどかかって出来上がった黒豆や小豆を
試食してみたところ、
確かに市販のものよりだいぶ甘みが控えめだ。
つまり、市販のものを食べる場合は
それ相当の覚悟がいるということだろう。
栗きんとんは
実は我が家ではイマイチ人気がないのだが、
婿殿は好きだというので、
今年もおしゃれに和菓子の半生菓子風にまとめてみた。
茶巾絞りの形で、
去年は全部きんとんで覆いつくしていたが、
今年は栗が半分顔を出している形にした。
遅まきながら、
「ひょっこりは~ん」と、志帆が遊んでいるので、
「栗がひょっこりは~ん」と言って誘えば、
喜んで食べるかもしれない。
他には田つくりに大量のスライスアーモンドを入れた
「アーモンド田つくり」も作ったのだが、
こちらも「フィッシュアーモンド」に似ているので、
気に入ってくれるのではと思う。
こちらは家族みんなが好きなので、
今年は3袋と大盤振る舞いだ。
おせち第2弾の最後としては
「ゆず大根」を漬けた。
こちらも作ってみれば、
かなりの砂糖が入っているが、
もはや砂糖を大量に使うことには
感覚がバカになっているのが怖いところだ。
こんな風に今年もおせち料理の準備は
順調に進んでいる。
それ自体は楽しい作業なのだが、
同時に毎日の3食も作って食べなければならない。
そこが、何ともめんどくさい。
Uber Eats
頼もうかしら。
やったことないけど…。
そんなことを思う年の瀬である。
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