今日は今年最後の釉がけの日。
3か月に1度のチャンスなので
行かないわけにはいかない。
でも、本当に行けるのか。
というのも、
先週の土日に版画の本摺りを決行し
無事に6枚の版画が仕上がった。
しかし、1日8時間ほどの正座
もしくは蛸さん座り(ペタンコに座る)という
無理な姿勢のつけがまわり、
今週は坐骨神経痛に襲われてしまったのだ。
本摺りの明けた次の日の月曜日は
何ごともなかったのに、
火曜日の朝、一度座ると
立ち上がる時に左足に激痛が走る。
正座からの立ち上がりでなくとも
椅子に座って立ち上がる時も
腿の外側、真ん中あたりから
股関節にかけ電気が走る。
左足を床に着くこともできず、
苦痛に歪む顔。
「いったい何ごと?」
その日は7~8歩痛みをこらえて歩くと
すっと痛みのひく瞬間があり、
後は歩くことも階段の上り下りもできる。
水曜日はお茶のお稽古の日で、
着物で出かけたが、
この調子ではお茶の道具を持っての
お点前は無理かもしれないと覚悟した。
が、なぜか畳の上の2時間半の正座も
道具をもって座ることも立ち上がることも
何の痛みもなしにできた。
なぜ?
不思議としかいいようがない。
帰宅して思ったのは、着物は
帯やら紐やらがコルセット効果をもたらし、
それで痛みを感じなかったのではと。
急いでどこかに放置してあるはずの
コルセットを探し出し、
木曜日は急遽、コルセットをして活動開始。
しかし、残念なことに痛み再発。
どうやら後で分かったことだが、
コルセットをしても、
完全に姿勢がまっすぐでなければ
いけなかったらしい。
本来なら、本摺りが終われば、
年賀状の制作に移る予定だったが、
残念ながら足の痛みは増すばかり。
年賀状を作るということは
本摺りで痛めた姿勢をまたとるということで
これをやっていいはずがないと
素人でもわかる。
金曜日の朝、事態はますます悪くなり、
ゴミ袋を片手に家のゴミを集めに回ったが
激痛であやうく階段から落ちそうになった。
前の晩から連絡をとっていた
整体のY先生に、更に緊急メールをして
無理やり
午後3時半の予約を入れてもらえた。
実は金曜日は夕方から忘年会の予定があったが、
最悪、それはキャンセルせざるを得ない状況だ。
治療院のある横浜まで何とかたどりつくと
ブログも読んでいてくださったY先生いわく、
今回の神経痛は
本摺りによる長時間の同じ姿勢と
正座とぺったんこ座りの悪影響で
股関節の歪みと筋肉疲労がMAXになった
せいだろうという診断だった。
しかし、あちこち悲鳴をあげそうになりながらも
しっかりほぐしていただいた結果、
なんと施術の1時間後には
とりあえず立ち上がってもビリビリこない
程度には痛みが軽減した。
これぞ神の手!!
結局、その足で懲りない私は
中華街に向かい、忘年会に出席。
ビールは2杯まで、
姿勢は常に正しくするという
Y先生との約束を守り、
美味しい料理と楽しいおしゃべりで
しばし痛みを忘れることができた。
そして、明くる今日は土曜日。
幸い、午前中のカウンセリングが
昨日のうちにキャンセルになったので、
少し午前中はゆっくりできた。
前かがみの姿勢が一番まずいと言われているので
釉薬をかける工程の中で
猫背にならないよう
妙な緊張感をもって、まずは器に撥水剤を塗った。
今回のシリーズは
ケーキの大皿(ホールケーキがのる直径30㎝)と
お取り皿6枚
カップ&ソーサー2組とレモン皿
クッキー皿
すべてクリスマスを意識した可愛い器たち。
薔薇の花やひいらぎがあしらわれ、
私の創る器としてはかなりガーリーだ。
いわゆる洋食器なので、
土ものっぽくならないように
失透という白の釉薬を主に使用。
カップ&ソーサーのソーサーとカップの手だけ
酸化ナマコという紺色の釉薬をかけた。
せっかくのクリスマスバージョンなのに
今日、釉がけした器の本焼きは
12月中には行われるのか行われないのか、
いずれにせよここから先は先生がなさるので
私が手にできるのは
1月7日の作陶日になる。
年をまたいでしまうがしかたない。
それより、きれいに焼きあがってほしいと
願うばかりだ。
特に直径30㎝の大皿は
歪んだり反ったりせずに最後までいくのは
難しい。
あれがバシッと平らに出来上がれば、
さぞやホールケーキが映える大皿になるだろう。
2023年の命運を決めるのは
ホールケーキ用の大皿の焼き上がりだ。
さあ、吉と出るか凶と出るか。
おみくじをひくような気分で
提出台にそっと置いた。
夢中で釉薬をかけ、
きっと前かがみにもなっていたとは思うけど、
今のところ激痛は再燃していない。
多少、立ち上がる時ピリピリはしてるけど…。
Y先生からは
「痛みがなくなると無理をする方もいるけど…」と
完全に私のことを言っていると思える
メールの助言をいただいたので、
少しは自重しながら動こうと思っている
2022年の年の瀬である。
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