2022年12月27日火曜日

冬晴れの仕事納め

 






遠くに白い何かが飛んでいる






2022年12月27日、
本日のカウンセリングをもってして
今年の仕事は終了した。

朝9時一番に予約が入っていたので、
8時半には家を出た。
徒歩15分の駅前にある討議室なので
電車通勤をしている人に比べたら楽ちんだ。

今日借りていたのは11階の討議Bという部屋
だったので、
いつもの9階の討議室群より
少し高い分、見晴らしがいい。

角度的には前方にみなとみらいが見える。
四方八方、雲一つない真冬の青空だ。
まるで空気の音が
「キーン」と聞こえるような寒い朝。

雲一つない晴天のもたらす清々しさは
今年最後の仕事が
スカッと終わる潔さのようなものを
感じさせてくれる。

クライエントさんは今日が2回目、
60代の女性だ。
事前のリサーチや勉強をよくなさっていて
最初から自分は認知行動療法で
変えなければいけないし、
できれば、娘にスキーマ療法を受けさせたい
そんな風に具体的な心理療法の名前を出して
カウンセリングの要望をいただいている。

手強いといえば手強いが、
それだけ調べた上で私を選んでくれているので
期待に応えたいと思う。

そんな一言一句に神経を尖らせるような
セッションが無事終わり、
2022年のカウンセラー業は終了した。

いくつか街の用事を済ませ、
スーパーで買い出しした大量の品物は
デリバリーをお願いして、
帰り道の階段を上った。

階段に手すりの影がくっきり落ち、
正面のおうちのクリスマスイルミネーションの
トナカイとサンタのパートだけが
外されていることに気づいた。

うーんと遠くに飛んでいるのは
鳥なのか飛行機なのか、
分からないほどに小さいが
真っ青な空に白い点が美しい。

近所で一番大きな桜の木は
すべての葉が落ちて寒そうだけど、
来年の春にはまた
桜の花びらでピンクに染まるに違いない。

私の12月は前半の版画の本摺りで
左足から股関節を痛めてしまったので、
必死に痛みをこらえながら
だましだまし仕事や趣味をこなしていた。

ようやく昨日ぐらいから
「痛たたた…」という回数が減って
普通に立ったり座ったりができるように
なってきたので、
今日の冬晴れの景色を眺める余裕ができた。

昼過ぎ、デリバリーの食材が届いたので、
お正月準備第一弾、
松前漬を漬けることにした。

テンションを上げるために
おせちの注文の広告を下敷きに
はさみでするめや昆布を細長く切る。

去年までは2枚1,000円だったするめが
今年は2枚1,300円だった。

すべてのものが値上がりしていて
1万円札の軽いこと軽いこと。

一体何を辞めたり、
安いものに変えたりすればいいのか。

それともせっかくのお正月、
そんなせこいこと言わずに
例年通りにお正月準備をするのか。

ひとりブツブツとひとりごとを言いながら、
とりあえず松前漬は外せないとばかり
するめと昆布と人参を切る。

いつもより幾分昆布と人参を多めにして
嵩増しをし、
それでも料理酒というわけにはいかないと
景気よく清酒をドボドボと注いだ。

器のうさぎのキャセロールは例年通り。
でも、来年はうさぎ年なので、
「私の年だからね」とすこし自慢げに見える。

いつものキッチンのテレビ台の一番上に置き、
ここから数日、今から始まる正月準備を
睥睨しながら見守ってくれる存在だ。

さて、2023年は
どんな年になるのやら。

1月はすでにカウンセリング予約でいっぱい。
悩める子羊たちが
うさぎ年にもぞろぞろやってきそうだ。

頼られている内が花。
来年も頑張ります!














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