2023年お正月の三が日が
賑やかに過ぎていった。
大晦日に次女が実家に帰ってきて、
元旦のお昼ごろに
長女ファミリーがやってきた。
元旦はお祝い膳を囲んで
まずは3人で、次に7人勢ぞろいで
「ひと通りのおせちに箸をつけるように」と
ばぁばの日本文化のレクチャー付きで
おせち料理をいただいた。
3世代が揃ったので、
田作りやら黒豆やら数の子など、
おせちのもつ意味も覚えてほしいばぁばが
こうるさく口をはさむ。
昨今は30代40代の親世代も
「おせち料理なんて美味しくないから
作らないし、買って食べたりもしない」という
風潮なのは知っている。
確かに既製品の栗きんとんや黒豆は
異様に甘いし、田作りは苦いし、
かまぼこや伊達巻なんて
ありがたくもないかもしれないが、
きちんと家で作れば
孫も喜んで食べる美味しい品々なのだ。
元旦はおせちをひと通り味わい、
お年玉を孫に渡し、
お祝いのお酒をいただきながら、
1年を振り返りつつ
新しい年に思いを馳せる。
我が家はそこまではしなかったが、
ひとりずつ今年の抱負なぞ発表し、
孫にエールをおくるというようなことが
ゆかしき日本のお正月の文化だと思う。
我が家の孫は、まだ
5歳と2歳では抱負を語るほどではないが
それでも1年の成長は目を見張るものがあり、
オーママとオートトは感慨深い。
オーママは月に3回は
ばぁばご飯で長女宅には出かけているし
その度にふたりにも会っているが
それでも我が家に訪れるのを見ると
新鮮である。
夕方「今日はオーママとお風呂に入る」と
孫1号の志帆に言われたりすると、
初めての申し出に嬉しくなる。
2日目は例年通り、
孫たちを置いて若夫婦は出かけて行ったので、
残されたオートトと次女が
5歳と2歳を連れ出し、
大きな公園に遊びに行った。
2歳児はいなくなって少しすると
ママとトトがいないことに気づき、
なぜかマスクをして、目に涙をため、
寂しさを必死にこらえている。
いつものどすこいベイビーはどこへやら
我慢している姿がいじらしい。
公園ではいい感じに遊んでいたかと思ったら、
途中からぐずり出し
5歳のお姉ちゃんしか手を繋いでもらえず
泣き叫んだりへたり込んだり。
帰宅した時には
次女もオートトも疲労困憊のご様子だ。
イヤイヤ期絶頂の2歳児は
親でもてこずる問題児ぶりなので、
一旦、泣き出すとお手上げだ。
私はそうなることが見えていたので、
公園にはいかず、
家で料理当番を受け持ち、
おせちとは別の洋物のメニューを用意して
それぞれの帰りを待った。
もちろん2日の夜も
飽食の夜ははてしなく続く。
3日はこれまた例年通り。
初詣に行くというのが
正しい日本のお正月とばかり、
7人で出かけることになった。
場所は伊勢山皇大神宮。
お宮参りも七五三もこちらでお参りしたので、
やはり同じお神社に行くことに。
コロナになって3年経ち、
マスクこそまだつけているが
人出はコロナ前に戻ったかのような
大賑わい。
一瞬、お社までどのぐらいかかるかと
案じたが
途中からは乳母車の人は優先らしく
さほど待たずにお参りできた。
帰り道の沿道の屋台で
りんご飴を買ったり、
甘酒を飲んだり。
そんな時、昔、綿あめをねだっても
買ってくれなかった話や、
カルメ焼きを初めて食べて感激した話など、
娘たちから
記憶のかなたの思い出話を聴くのも
懐かしいひとときだ。
今年のお正月は暖かな晴天に恵まれ
それだけで心地よい。
みなとみらいのレストランからは
横浜の未来が展望できる。
新しく出来たケーブルカーが行き交い、
いったんコロナで止まっていた工事が再開され、
新しいビルが増えている。
建築関係に努めている婿とオートトが
このエリアの建設の話などしている。
あと1年したら、
きっとふたりの孫も見違えるほど大きくなり、
イヤイヤ期を脱した2歳児も
七五三でおめかしして
再び伊勢山皇大神宮を訪れるのかもしれない。
1年の節目節目を大切に
日本文化に根ざした行事は
なるべくはしょらずに
きっちりやりたいばぁばは
こんな風に三が日を過ごしたのである。
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