新年明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
2023年のお正月は
コロナ以来、元旦の親族会はなくなっていたので、
引き続き今年も内輪だけ集まっての幕開けだった。
以前はダンナの妹ふたりの夫婦2組と
我々家族4人
それに妹の子どもひとりが集まるという
おとなだけの親族会だったが、
年月とともに形態が変わり、
今や5歳児と2歳児という孫世代を合わせると
総勢13名になる。
生活時間帯の違うメンバーが一堂に介するには
ちょっと多すぎるし
ずっと飲み続けたり食べ続けたくても
途中でお風呂に入れたり寝かせたりと
いろいろな問題がでてきてしまう。
そんなわけで、
小さな子どもに合わせた家族だけのお正月に
自然とならざるを得なかったというのが
本当のところだ。
それでもオーママがおせち料理を
なるべく全部手作りで揃えたいという願望は
相変わらずで、
今年もかまぼこと伊達巻以外は
自家製で揃えることができた。
暮れの数日間は買い出しと調理に忙しく
予定表を見ながら、
食品の日持ちとにらめっこで
日に何品かずつ形にしていき、
最後は元日の朝、
鯛を焼くことで調理は完成した。
今年は元旦の天気もよく、
リビングに差し込む光の具合も美しかった。
ひとり早起きをして、
それぞれの料理を盛り付け、
自作の器と漆系の器のバランスを考え、
テーブルコーディネーターよろしく
レイアウトを考えて置いていく。
新参者の「八幡巻」は
自作の角皿に乗せてみた。
「金柑の甘露煮」は練り物チームの中で
ワンポイントになるように並べた。
今年の「卵焼き」は卵焼き器がないのに
丸いフライパンで何とか分厚く焼いてみた。
11月の金沢旅行で求めた金箔の器には
数の子を盛ってみた。
同じシリーズの古い方の金箔の器には
例年通り、聖護院大根と京人参のなますを
並べてみた。
栗きんとんの茶巾絞りは
まわりのきんとんにシルキークイーンという
お芋を初めて使ってみたが
くちなしを使わずともきれいな黄色にしあがり、
甘みも控えめにできた。
栗を少しのぞかせる形で絞り、
和菓子のような茶巾絞りにしてみた。
盛り付けはお茶で使う漆塗りの菓子器だ。
鯛の胴にまいた帯は
版画に使う和紙を帯状にして
その上に重ねて箸袋を貼ったもの。
金銀の水引と金色の寿の文字を利用し
おめでたい雰囲気が出せたと自己満足。
実は今回一番凝ったのはお煮しめで、
いつもは筑前煮だから具材を一緒に煮ているが
今年はひとつひとつの具材の下処理と
下茹でを別々にしてから
一緒のお出汁で煮ている。
手間はかかったけど、煮崩れがなく
飾り切りの人参も可愛く孫うけも上々だった。
お正月のようなイベントには
こうして普段できない料理やアレンジをしたい。
その思いはこの歳になっても
衰えないでいるようだ。
実は12月に入って思い切り痛めた左足は
暮れになっても完治はしなかったし、
加えて片頭痛のような後頭部の痛みに襲われ、
久しぶりに頭痛薬のお世話になりつつの
年の瀬の1週間だった。
これが何かの予兆でないことを願うばかりだが、
ともかく、予定通りのおせち作りだけは
できたので
2023年のスタートはつつがなく始まった。
今日は長女夫婦はふたりでデートに出かけたし
チビたちはオートトとヨーコちゃん(次女)という
不思議な組み合わせのご一行様で
少し遠くの遊具の充実した公園に
出掛けていった。
今は料理長ひとりがひと休みしながら、
マラソン中継を横目に
夕餉の支度の準備中である。
きっとこれが元旦にわいわいがやがやの
親族会を取り止めて、
ファミリアに家族だけで迎えるお正月の
新しいスタンダードになるのだろう。
時は移り
こうしてまたひとつ年をとり、
年齢相応、自分の体と相談しながら
それぞれの世代が楽しめる
そんなお正月を過ごせる幸福を思った。
年賀状の中には
ブログの読者であることを匂わせた文章を
添えてくださった方もいらっしゃった。
それは私にとって本当に嬉しいご報せだ。
本年も引き続き
どうぞ宜しくお願いいたします。
皆様におかれましても
心豊かで穏やかな1年でありますように!!
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