ゴールデンウィークの後半は
次女が実家に帰ってきているので
ふたりで映画を観に出かけた。
次女とは好みの映画が似ている。
今回は桜木町で
『プラダを着た悪魔2』に観ることにし、
その流れで隣の高島町にある
[Shiseido Beauty Perk]にも行くことにした。
『プラダを着た悪魔』は約20年前の
大ヒット映画。
「ランウェイ」というファッション誌の編集長
ミランダは悪魔のような完璧主義の怖い人。
それをメリル・ストリープが演じている。
しかし、
その編集部は当時、時代の最先端を担い
誰しもの憧れでもあった。
当時の第一アシスタントのエミリーを
エミリー・ブラント、
ミランダの右腕ナイジェルを
スタンリー・トゥッチが演じているのだが、
20年後の今、エミリーはDIORへ、
ナイジェルはいろいろあったにも関わらず
ミランダの下で働いている。
20年前、ダサい田舎臭い恰好のアシスタント
だったアンドレアのアン・ハサウェイは
今はランウェイを離れ報道記者に。
この主要な4人が
ほぼ実年齢と同じ役で再集結し、
ランウェイ存亡の危機に立ち向かう。
話は恐ろしいほど早い展開で進むので
ここでは紹介しきれないが、
57歳だったメリル・ストリープが76歳。
27歳だったアン・ハサウェイが47歳で
11㎝のピンヒールをカツカツいわせて
走り回るその姿だけでも驚きだ。
時は流れ、憧れのファッション誌業界も
今や紙の本としての魅力を失っている。
現代の潮流に飲み込まれ
廃刊もしくは縮小の波に飲み込まれそうだ。
舞台はニューヨークのマンハッタン。
20年前と現在との時代の空気は違えど、
ニューヨークの持っている猥雑な感じは
以前も今も変わらない。
ニューヨークは24時間止まらないし、
常に車のクラクションが鳴り
ビルの壁面を埋め尽くす広告の光の洪水、
雑多な人種の叫び声や怒号、
ゴミ収集が間に合わないのか汚水の臭い。
人々の嫉妬や陰謀が渦巻いている。
こうしたものがとにかく溢れかえり、
一時も気の休まる時がない。
一方、最近のSNSには
海外からの観光客が口を揃えて同じことに
驚嘆している。
それは日本、それも東京の
道の綺麗さ、クラクションの鳴らない交差点、
人の丁寧さと親切心と礼儀正しさ。
食べ物の美味しさとリーズナブルな価格。
これら全てがニューヨークには存在しない。
それは約10年前に私がニューヨークに
行った時にも感じたことだ。
このことをこの映画は
きらびやかな衣装に身を包んだアンディ達が
2時間、映像の中で疾走しながら伝えている。
なので、映画館で映画を観ただけなのに
終わってみれば
すっかり疲れてしまった。
それは若い次女とて同じことだったようで、
私たちは映画館を出て
バスで資生堂ビューティパークに移動した。
ここは資生堂の歴史を
ファッショナブルに展示していて
古き良き時代の空気感を漂わせている。
ゴールデンウィークのさ中とは言え、
若い女性やカップルしかいないので、
ゆっくりした空間が広がっている。
私たちは
アンケートに答え自分好みの香水を調合し、
香りを嗅ぐというコーナーに立ち寄った。
私は大学生の頃に愛用していた
ゲランの『MITSUKO』という
香水をイメージしてアンケートに答えた。
しかし、調合された香水は
かなり女子力強めの香りで
『MITSUKO』とは似て非なる香りだった。
結婚後は香水に興味のないダンナだったせいと
子育て中に香りが邪魔だったせいで
徐々に香りをまとわなくなってしまった。
日本人は無臭なので、
欧米人のように体臭を隠すための香水文化がない。
今は
ほのかに香って豊かな気持ちになりたかったが
すぐにはこれという香りを見つけられなかった。
次女と香水談義にひとしきり花を咲かせ
最後は甘味処で
「春あんみつ」を食べ、
実生活と実年齢に戻っていった。
















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