去年の12月始めに届いたマイナンバーをカードにすべく
所定の大きさの写真を添えて申し込んでおいたものが出来たというので、
区役所まで取りに行った。
出来てきたものは免許証などと同じサイズ、同じ材質のカードだったのだが、
その引き取りは完全予約制。
事前に電話で申し込んで、「何日以降の30分ごと好きな時間に」と言われ、
自分で選んだ日時に住んでいる市区町村の役所まで取りに行くシステムだ。
区役所には引き取り用の特別ブースが設けられ、
結構な人数の職員が待ち構えていて、
ひとりずつ対応して、4箇所に暗証番号の記入を求められる。
予約時の電話で、
「身分証明として、写真付きの免許証かパスポートは持っているか」と尋ねられたので、
「両方持っている」と答えると、「両方を持ってきて」と言われた。
「じゃあ、両方持っていない人はどないするねん?」と疑問を抱きながらも、
何かひとつでも忘れると出直しになりそうだったので、
封筒に通知カードやらID番号の入ったハガキやらハンコを入れ、準備した。
ブースの職員はとても感じのいい女性だったので、
引き取りはスムーズに行われたのだが、
それにしても、これからカードを使う際に求められる暗証番号を
4つも書かなければならないのは、高齢者にとって負担じゃないのか?
その内3つは同じものでよく、数字4桁。
でも、もうひとつは数字やら英文字の組み合わせで6文字以上16文字以内と
相当、ややこしい。
忘れた時用にわら半紙の覚え書きをくれるのだが、
それすらなくしたらどーすんだよ。
第一、ネット社会とはいえ、暗証番号とかパソコン入力とは無縁な暮らしの
老人には、相当高いハードルだろう。
しかも、このカード、暗証番号を使って、証明書の類を出してもらうのに
5年という有効期限がある。
(ちなみにカード自体は2025年の誕生日まで有効らしい)
その有効期限の近くになったら、免許証みたいにお知らせが届くなんて
親切なサービスはないらしく、忘れないために書類にいつまでか書かされたが、
平成33年2月とか何とか・・・。
平成ってあと5年、本当にあるかどうかも分からないのに、
「なんで西暦で書かないのか」って、訊いたら
「そうですよね。天皇陛下もご高齢ですしね。でも、これが役所のスタンダードです」
だって。
カード申請時には、4、5×3、5の顔写真を添付したけど、
実際のカードの写真はせいぜい3×2㎝。
それなら、今までの証明写真でもオーケーだったはずだが、
要求はマイナンバー用の特注サイズだったので、
それように証明写真ブースで取り直した人がほとんどだろう。
私もそうだった。
本当に融通が利かないというか、お役所仕事っていうか・・・。
提出ハガキに暗証番号を4つも書き、いくら目隠しシールを貼ったとはいえ、
心配になった私は提出したカードをもう一度出してもらい、
シールを剥がして、油性マジックを借り、黒く塗りつぶしてから提出した。
マイナンバーカード、
今、手元にはあるにはあるが、いつ・どこで使うの?
それより、何かで個人情報駄々漏れにならないでしょうね。
そして、数日前、
ダンナの会社から「書類作成時に必要なのでマイナンバー教えろ」という書類が来た。
ダンナは海外在住だから、留守宅の私宛だ。
しばし考えて、直接、担当部署に電話して、
「個人情報が漏れるリスクがあるので、拒否します」と申し出た。
そしたら「分かりました」だって。
何だか、世の中、おかしい。
個人を数字で管理することに、違和感を禁じえないのは私だけではあるまい。
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