六本木の国立新美術館で、
3日から始まっていた「NAU21世紀美術連立展」の
ギャラリートークが、昨日、行われたので、どんなものか観に行った。
搬入のあった2月2日は
自分の作品の搬入とセッティングを終え、一歩先に会場をでてしまったので、
きちんと展示がなされた会場に入るのはこれが初めてだ。
しかも、搬入は休館日に行われたので、
展覧会場の入り口は閉ざされており、裏口からしか入らなかったので、
1階の会場入り口から入ってすぐの正面に、自分の作品があって、
ちょっとビックリ。
そして、昨日11日はお休みの日とはいえ、
六本木ヒルズやミッドタウンからは離れた国立新美術館なのに、
人が多いことに2度ビックリ。
こんな名も知れぬ展覧会なのに、会場にぞくぞくと人が入ってくる。
私も友人とまずは全体の作品を観て廻り、
現代美術というか、わけの分からないものから、写実描写まで、
平面作品も立体作品も混在する、
要はおもしろければ何でもありの展覧会なんだと実感した。
しかし、レベルはかなり高く、
個人で創った作品としては相当な大きさのものばかり、
所狭しと並ぶ様はかなりの迫力で、なかなか楽しい展示会場だ。
作品の3分の1ぐらいは、私と同じようにどこかで個展をしていた時に、
会の中心メンバーからお誘いを受け、今回の出品に至っているようで、
キャプションに「○○ギャラリーにて推薦」とある。
皆、私同様、自分の作品をいつもとは違う環境に置いて、
いろいろな方に観てもらいたい、
自分の作品が多様な作品の中でどのように見えるか観てみたい、
そんな思いで参加しているのかもしれない。
ギャラリートークは私の作品の推薦人でもあるW氏の司会進行で始まった。
あらかじめ出品作品と共に提出してあった画暦などを頭に入れているようで、
1点1点、会場入り口そばの作品から解説しながら絵を観るというスタイルだ。
ギャラリートークを目当てに会場にきた20~30人ぐらいの人をぞろぞろ引き連れ、
まるで回遊魚のような一団が会場を進んで行く。
作者がその場にいる場合は、
W氏が「ご本人からひとことどうぞ」と言って、振られるので、
作品の前で作家本人が作品コンセプトや技法などを解説することになる。
私の作品は入り口から入って、割合すぐだったので、
話をする順番もすぐに回ってきた。
「もくめ」への木版画家としてのこだわりや、
オブジェ作品のコンセプトなどを話し、
回遊魚の一団はジロジロ覗き込んだり、作品にちょっと触れたりして、
興味深げに観てくれていた。
こうして、銀座の版画専門のギャラリーから飛び出したオブジェ作品が、
見知らぬ展示会場ですまして立っている姿を見ていると、
我が子がひとり立ちしたような気分になる。
来週初めに搬出があるので、
また、どんな風に感じられたのか、周囲の作家さん達の感想や意見をきいて、
今後の展開につなげられたらと思っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿