長女が生まれて初めて結婚を前提におつきあいしている人を親に紹介するという。
未だかつてないこの状況に、我が家はてんやわんやの大騒ぎ。
残念なことに次女はその日、友人の結婚式に出席のため、参加出来ない。
こんなおもしろい事件(?)に立ち会えないなんてと嘆くことしきり。
ダンナはこのために急遽、バンコクより一時帰国した。
なのに、肝心の当日、七里ヶ浜の友人グループとのテニスに出掛け、
案の定、帰り道に車が渋滞し、来訪時間ギリギリに帰宅するという30年来のいつもの手。
彼特有の照れ隠しなのであるが・・・。
それでも、前日から、新しいコーヒー用のポット(コーヒーを入れるのは夫の役目)
娘の名前と同じ名前の焼酎などが、次々宅急便で届いて、
彼なりに待ちわびている様子が伝わってくる。
もちろん料理当番の私は
娘のリクエストの手羽元のオーブン焼きやキッシュ、
彼がポテト好きという情報に基づいたポテトのチーズ焼き、
ダンナにも顔を立ててギリシャ風サラダ、
得意のガトーショコラなどを用意して、準備万端。
来訪する彼の方は第一印象が大切と、娘に入れ知恵したので、
新調したジャケットとパンツと靴を身につけ、
会社の近くの有名な和菓子屋さんで求めたという最中と栗饅頭という渋いお持たせ。
娘まで、大きな花束を抱きかかえ、
「お誕生日だから」という。
ついこの間、バースデイ・ランチを表参道でご馳走になったのに・・・。
こんな風に4人4様。
それぞれが初めて会う相手のために、いろいろ考えていることがわかり、
嬉しいし、可愛い。
肝心の娘の彼の第一印象はというと
背が高くて、笑顔のさわやかな好青年という感じ。
かなり我が家にカルチャーショックを受けていて、緊張している感じもあるけど、
素直ですれていない。
そして、よく食べ、お酒も強い。
我が家には男の子がいないから、
ダンナは男子の話し相手が出来、嬉しそう。
いつになく饒舌に話している。
堅い挨拶もなく、将来のふたりの展望については、全く触れないので、
「ん?この先、どうすんだ?」と母親としては一抹の不安も残るが、
『急いては事をし損じる』
きっとダンナはそんな風に考えたのだろう。
夜11時、もはや千葉まで帰る手立てのなくなった彼が
娘とどうしたのか。
野暮な詮索は無用なれど、ちょっと複雑。
そんな心境をダンナはファミリーLINEで吐露しつつ、
最後は「Nice Guy」と書いていたから、ダンナのジャッジはOKサインなのだろう。
心配している次女も
「もしかして、盛りあがった感じ?」と
友人の結婚式の2次会からエールを送ってきて、
ファミリーLINEにはハッピーモードのスタンプがあちこちから連打されたのであった。
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