朝から雨がしとしとしとしと、これでもかという感じに降っている。
東京や横浜は連続15日間、雨降りだそうだ。
真夏はどこいった。
猛暑はもう来ないのか。
猛暑になったらなったで文句を言うくせに、ならないならないで少し寂しい。
そんな湿度90%の毎日、
私は来る日も来る日も時間があれば彫り台の前に座って、
木版の版木を彫っている。
特に昨日と今日は一日中彫っていたので、
口を開いたのは、
ご飯が出来たときに「パパ~、ご飯出来ました~」と階下から叫んだだけ。
叫んでも、直ぐに降りてくるわけではないので、
先に食べ始めてしまうから、
目の前にダンナが座った時にはあらかた食べ終わっていて、
会話もなく、業務連絡だけ。
自分の気持ちは彫りを進めることに向かっているので、
ご飯が終われば、そそくさとアトリエに籠もってしまう。
本当ならば、こんなに雨が降っていて湿気った日は摺り日和なのだが、
残念ながら、彫りが間に合っていないので、摺りたくても摺れないのだ。
日曜日まではこんなぐずぐずしたお天気が続くと予報が出ているので、
そこまでに摺りにたどりつければと考え、
今は口も効かずに彫り師KIMINOに徹しているというわけだ。
それもこれも版17のクロアチア展に出品する新作を創りたいがため。
9月7~9日に取りまとめ役のO氏の元に届くよう、頑張っている。
世の中はお盆休みの真っ最中。
高速道路はところによっては40キロもの大渋滞。
孫を迎えた郷里のじじばばは
「おぼんだま」とかいう「お年玉」のお盆バージョンを孫に手渡し、
孫の関心をお金でつなぎ止めようということらしい。
単にポチ袋会社の陰謀だと私は思うが、
数年したら孫にいそいそ「おぼんだま」を手渡す自分がいるかもしれないので、
今ここで、多くは語るまい。
明日は長女の病院行きのため、その間、長女宅で孫をみる約束だ。
彫り師は一時休止で、世話焼きばぁばの出番らしい。
生後2ヶ月半の柔肌を指すって、赤ちゃんの匂いをクンクンして、
彫りに疲れた体を癒そうと思う。
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