2018年の紫陽花展が、関内の画廊『楽』にて、始まった。
今日はその初日だったのだが、あいにくの雨。
しかも、台風の影響もあって、梅雨のしとしと雨ではなく、
たたきつけるような雨と強風が吹き荒れている。
例年、『紫陽花展』というぐらいだから、
この時期の展覧会に雨はつきものなのだが、
さすがに初日に雨が降ると凹む。
しかし、お客様は晴れの日と同じぐらいに来てくださり、
私の友人も数人と、
メンバーのお客様も毎年いらしている方は顔なじみになり、
ゆっくり観て、いろいろ質問したり、感想をいただけるのでありがたい。
何しろ、8名のメンバーの内、木版画は私一人なので、
他の日本画や洋画のメンバーさえ、木版画の制作には素人ということで、
毎回、制作工程やら、版数色数の多さに興味が尽きないらしい。
夕方からは例年通り、メンバー手作りの料理が並ぶオープニングパーティ。
今年は私の出し物は『ガトーショコラ』と『ピクルス』
他にも『スペアリブ』『しいたけと高野豆腐のお煮しめ』『ぬか漬け』
現地で作った『オリーブとくるみ、チーズのサラダ』『カナッペ』などなど。
そして、奈良県吉野からとった『柿の葉寿司』と、
豪華なパーティ料理が並んだ。
この雨ではメンバーだけのご飯会になっちゃうかもと心配したが、
夕方、ポツリポツリとオープニングパーティ目的で来てくださった方が増え、
それなりの形が整ったので、
メンバーの軽い自己紹介と乾杯に引き続いて、
楽しい歓談の場となった。
お料理もあらかたみんなの胃袋に消え、
ガトーショコラとピクルスも好評の内になくなり、
一安心。
何だか、ここ数日、キッチンに立って、料理やケーキを作り続けていたので、
一段落して、ようやく肩の力が抜けた。
しかし、この会も19回目。
19年間のオープニングパーティを振り返ると、
19年、歳をとった分、お客様の高齢化も進んだし、
時代が変わったことを思い知る。
昔なじみの男性作家は今年90歳。
毎年、律儀にオープニングパーティに顔を出してくださるが、
さすがに今年は息も切れ切れ、
先月は入院していたという。
その方の属していた会のメンバーは、
もはや何人もあちらの世界に旅立った。
まだ、紫陽花展のメンバーからお見送りした方はいないが、
19年という歳月の長さと重みはいささかずっしり。
元気で制作できている幸せを同時に感じる日でもあった。
私の作品に関しては
口々に「キャラクターと作品の印象がかぶっている」といわれ、
おおぶりの時計草の鮮やかな紫や赤紫が放つ開放的なイメージが、
今の私のイメージなんだなと思った。
確かに初孫を得て、可愛いし、楽しい、
そして、子育て支援の料理当番と、
カウンセリングの件数も増え、お茶も陶芸もと忙しい毎日。
バタバタしていてやることがいっぱいなのは幸せなことだとするならば、
今はその時なんだと思う。
体力と知力、
いずれもそこそこあるからこそと感謝して、
明日からも頑張ろうと心に期した1日である。
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