2018年6月17日日曜日

作品のモデル登場

 
 
 

 
6月17日日曜日、19回目の紫陽花展が無事、閉幕した。
 
紫陽花展のメンバーは、ここ2~3年で新しいメンバーに交代したせいで、
ややマンネリ化していた作品のラインナップが活性化し、
いよいよ実力者が揃った感がある。
 
更に、新しいメンバーを中心に精力的にお客様を呼んでくださって、
今回は全体の集客数も上々だった。
 
私個人のお客様も
古い友人は海外旅行だの親御さんの病院の付き添いだのと
こられない方から何人か事前の連絡をいただいたが、
新しいお茶のお稽古でご一緒の面々や、IT社長など、
新メンバーも多く来てくださり、お迎えするのに忙しい毎日だった。
 
そんな中、最後の日に、
今回のメインの作品『無垢なるもの』のモデルになった孫の志帆が、
パパとママに連れられ、やってきた。
 
ちょうど満1歳になったばかりで、
あと少しで歩けそう、あと少しで言葉を発しそう、
そんなべィビーが、バギーに乗って会場にやってきた。
 
会場には最終日なので、お客様の他にも、メンバーが何人かいて、
みんなが絵のモデルであることを知っているせいか、
たちまち近くに寄ってきて声をかけてくださった。
 
「きゃー、志帆ちゃんね」
「可愛い~!」と何人もが一度によってたかって声をかけたので、
ちょっと人見知りが始まっているせいか、緊張した表情だ。
 
それでもしばらくすると慣れてきて、いつもの笑顔も出て、
会場を椅子を支えにつかまり歩きで歩き回った。
 
会場にいた昔の私を知る元生徒さん達や会のメンバーから、
孫を相手にする私にひやかしの声がかかる中、
何枚か写真を撮り、
『3世代にバトンが渡されたの図』をスマホのアルバムに収めた。
 
緊張した表情から、ニンマリ笑顔まで、いい写真が何枚も撮れた。
この写真を成長した志帆としみじみ眺める日もそう遠くはないだろう。
 
来年、再来年と志帆達が紫陽花展の会場に来てくれるかは分からないが、
こんな記念の1枚が、人生の幸せな1シーンであることは間違いない。
 
志帆は下の前歯が2本生えたきりで、
ちっとも上の歯が生えてこないのを心配していたが、
ようやく上の前歯も2本顔を出したとか。
 
展覧会も無事終わり、明日からは通常どおりの生活が戻ってくる。
 
火曜日はまた、長女の留守宅のキッチンで何品かの料理を作ることになるだろう。
今度は志帆が手でつかみやすく、
前歯でかみ切りやすいものを考えよう。
 
1年前、『無垢なるもの』だった新生児は、早くも幼児になりつつある。
それでもまだ、無垢なるものだとは思うが、
その内、イヤイヤ期になったり、自己主張が強くなって、
そうそう無垢ではいられなくなるのかもしれない。
 
それも人間の成長だから仕方ないが、
まずは命の誕生の第一印象を、
こうして大きな作品に残せたことをとても嬉しく思う。
 
お客様の何人もが、作品群を観て、
「今年の作品は喜びが溢れている」
「正に満開という感じね」と評してくださった。
 
そんな感想を素直に受け止め、
今、人生のいい時間を過ごしているのだと噛みしめようと思うばぁばであった。

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