2019年10月14日月曜日

よ 待ってました組長!

 
 
 
 
最近、石田様のヴァイオリンを聴きに行く機会が多い。
今日は中でも「石田組」といって、
彼が率いる弦楽器奏者12名とのアンサンブルだ。
 
場所はなんと「サントリーホール」
 
サントリーホールは大きさ、音響の良さ、ホールの格、
どれをとっても演奏者の憧れらしく、
MCでも「ついに石田組、初のサントリーホールです!」
みたいな挨拶をしていたから、
いつかはここでやってみたかったということらしい。
 
すこし前に
今、もっともチケットが取れないといわれている反田恭平氏と
彼が率いる楽団が
ここサントリーホールで演奏会をしたのを聴きにきたので、
やはりこのホールをお客さんで一杯にするというのは
並大抵のことではないのだろう。
 
しかし、
本日の石田組、ちゃんと満員御礼の状態だった。
 
私も最近、石田様にハマった友人を誘ってきたのだが、
会場はそんな感じのおば様達で埋め尽くされていた。
 
楽団員の年齢からいって、
普段の石田様よりやや若い女性も多い感じで、
お目当ては石田様ひとりに限らず、
12名それぞれにファンがついているのかもしれない。
 
ただ、石田様を含め、13名が舞台に並んでも、
ダントツで個性的なのは組長の石田様で、
若くてイケメンだなぁと思う団員は見当たらず、
やはり彼のカリスマ性にかなう人はいないというのが実感だ。
 
今回の曲目は
一部が
ラター:弦楽のための組曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
 
二部
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
バーンスタイン:荒野の七人
ウィリアムズ:シンドラーのリスト
クイーン:ボーン・トゥ・ラブ・ユー
サイモンとガーファンクル:明日の架ける橋
ディープ・パープル:ハイウェイ・スター
 
とまあ、
一部でクラシックの演奏者としての実力を示しつつ、
二部でどんどんその守備範囲の広さをみせるという構成だ。
 
更に
アンコールでは
ヴィヴァルディ:四季より「秋」第3楽章
ピアソラ:リベルタンゴ
見岳章:川の流れのように
ディープ・パープル:紫の炎
 
と、
更に守備を広げ、
私達を大いに楽しませてくれた。
 
こうなると編曲の力がものをいうわけで、
会場にいた編曲担当の方もメンバーとして紹介され、
このコンサートに欠かさないのが編曲なんだとよく分かった。
 
サントリーホールの奥深い音響効果で、
弦楽器の音色は重層的に重なり、ひとつになって、
時に温かく、時に激しく、
観客を包み込んだ。
 
ヴァイオリン6本、ヴィオラ3本、チェロ3本、コントラバス1台。
 
それぞれの奏者が自分の楽器の音色に惚れ込んでいて、
合奏においては、お互いにリスペクトしている。
「いいよね~、弦楽器」
「そうでしょ~、いいでしょ、弦楽器」
そんな風にいいながら弾いているのではと思った。
 
特に編曲の効果で
既存のイメージをくつがえす曲に仕上がった
クイーンの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」や
「川の流れのように」はよかった。
 
もはや石田組の曲という感じ。
 
今日もまた、石田様の引き出しの多さを実感し、
「また、来年のサントリーホールの石田組にも来たいわ」
という友人と、
次回の約束をして別れた。
 
サントリーホールの場合は
目の前のエスニックフードのオシャレなお店でランチして、
コンサート。
浜離宮朝日ホールの場合は
汐留で牛タン定食をいただいてから
コンサート。
 
美味しいものと豊かな音楽。
人生の至福の時、
彩り豊かな時間にお腹も心も満たされるのを感じた1日だった。
 

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