2019年10月30日水曜日

大人の修学旅行 その1

 
 
 
 
 
 
 
10月27日から29日までの3日間、
お茶のお社中の皆さんと京都に行って来た。
 
旅のメインテーマは
お社中で一番古株のお弟子さんが、
京都の大徳寺で行われたお茶会で、
お献茶式のお点前をするので、その応援とお祝いすること。
 
そのために前日の27日から京都入りすることにして、
手分けして新幹線チケットやホテルを予約、
お茶会当日以外の予定もお茶関連で埋め尽くし、
食事も、フレンチ・和食・お蕎麦・京都らしいスイーツと
バランスよく計画した。
 
お茶会は利休さんの月命日の28日に、
大徳寺の数ある塔頭の中の6箇所で行われ、
その内の三玄院という塔頭のお茶室で、
その友人のお母様が釜を懸けられた。
 
神社やお寺で行われる大きなお茶会では、
始まる前に献茶式といって、
お茶を点てて神様に奉納する儀式がある。
通常、家元やそれに準じる方がお茶を点てられるところを、
大徳寺ではお席を持たれた方のどなたかが
それを受け持つことになっているらしい。
 
その大役を今回は
お茶中のお仲間の雅子さまがなさることになったので、
「それは大変おめでたい!応援にいかなくちゃ」と、
先生を含むお社中メンバーで
お祝いに駆けつけることになったというわけだ。
 
本来、お席を持つのはお母様(78歳)だから、
献茶式もお母様がお点前をなさるべきところを、
そろそろ代替わりとして娘にさせるということは、
つまりはお茶の世界へのデビューを
茶道の大本山で果たすという輝かしい出来事なのだ。
 
お母様は福島の方なので、
福島から乗り込んでお茶席のお手伝いをする方達が40名近くいて、
前日から京都入りして、
忙しく立ち働いている。
 
しかし、私達7名は当日、お客さんとして
お献茶式に出席し、雅子さまにエールをおくりつつ、
お母様のお席を筆頭に、いくつかのお茶席を回るというのが、
今回の旅の主な目的だ。
 
同じく前日から京都には向かった私達は、
その日は先ず、北山会館という
表千家の茶道具を展示してある美術館を見学。
 
お昼はお蕎麦の美味しいお食事処で
天ぷらそばに舌鼓。
 
午後は大徳寺で福島からのお社中と合流して、
先ず、明日の献茶式のリハーサルを見学し、
雅子さまの緊張した様子を見守った後、
三玄院の脇にある古~いお茶室を、
ご住職に案内していただいた。
 
その後、金毛閣という利休さんの立像のある建物に上り、
利休さんが、
秀吉の逆鱗に触れ切腹するに至ったお話を伺った。
 
こうして
通常、入ることの出来ない場所をいくつか見学させてもらって、
日本の歴史と文化の一端を垣間見て、
初日の修学旅行の学習編はここまで。
 
夕方、日本最古のお菓子あぶり餅で一服し、
夜は町屋を改装したレストランで創作フレンチのディナー。
女子の喜ぶ美しくて品数の多い
コスパのいいコース料理を堪能。
 
次の日はお茶会当日で、
朝7時半には着物を着て、
ホテルの車寄せに行かなければならないので、
早めのご帰還。
 
7名が3つの部屋に分かれて
1日目のお泊まりとなった。
 
私はダンナさんがフランス人という裕子さんと相部屋だったので、
国際結婚のライフスタイルなど、
お茶のお稽古ではなかなか聴けないプライベートな話題で
盛り上がり、
着物のしわを伸ばしたり、小物を着る順に並べたりして、
次の日に備え早めに就寝した。
 

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