昨晩、2020年も9月後半になって、
初めてといっても過言ではない
豪華なディナーを食べに行くことになった。
場所はヨコハマ・グランドインターコンチネンタルホテル
最上階 天空のチャイナレストラン
「カリュウ」
(字が難しくて検索できず)
メンバーは丘の上の友人3名と私
(私の陶器と版画のファンのおばさまとおじさま)
3人は版17展に来てくださり、
その流れで夕飯をご一緒するということだったので、
レストランはお任せだった。
港の見える丘公園のほど近くにギャラリーはあったので、
夕飯は中華街の中華料理にしようという話だった。
しかし、開けてみれば、
ホテルの最上階の高級中華になっていたので、
最初は内心、びっくりした。
でも、そのレストランは以前、ランチで何回か行ったが、
それはそれは眺めのいいロケーションで、
上品かつゴージャスかつ美味だと有名なお店で、
大好きだけど、敷居が高くてなかなかいけないところだった。
私は中華街で中華のディナーなら
聘珍楼か満珍楼あたりにするのではと踏んでいたのだが、
予想は見事に外れ、
一気にホテルの最上階へと格上げされた。
1月、コロナの騒ぎが勃発し、
あれよあれよと感染者が報告され、
4月には緊急事態宣言までだされ
国民が一斉に家の中に閉じ込められた
2020年。
以来、人々は三密を避け、
マスクをし、消毒をし、体温を測り、
とりわけ、外での飲食は感染リスクが高いとされてきた。
版17展が開催されるにあたって、
東京や千葉や埼玉のママ友にも
例年通りに「展覧会とランチの会はいかが?」と
お誘いしたけれど、
全員から、「まだ、公共交通機関には乗っていない」とか
「横浜は遠くて、行くだけの気力がない」などと
コロナ由来のお断りを受けていた。
そんな中での、
展覧会来訪とホテルディナー。
一瞬の迷いは否めなかったけれど、
ホテル最上階から眺める黄昏行くヨコハマ、
しだいに数を増す灯のきらめき。
ふだん見知った中華料理とは全く違う
美しくて凝った中華料理の数々。
いずれも食材を生かしつつも丁寧に手が加えられ、
まるで懐石料理のような繊細さで
次々と繰り出される。
しかも、美味しい!
たぶん、最近のおうちごはんでいえば3回分は
一度に食べたような…。
2020年の鬱屈した生活を一気に吹き飛ばす、
贅沢な時間だった。
もちろん全員、大の大人なので
お酒が入っても大声になったり、
おしゃべりの度を過ごすことなく、
夜景を愛でて、食事とお酒を楽しんだ。
4連休はどこもかしこも人があふれ、
まじめな日本人もしびれを切らして外に出たようだが、
思いがけず、私もそのひとりになった。
しかし、そこはまるで天空の城で、
深く静かな空間に身を置き、極上の味を堪能する、
そんな素敵な時間だった。
それぞれまた、
おさんどんに明け暮れる日常が戻っては来るけれど、
こんな贅沢な時間もあったと思い出された、
貴重な「ご褒美タイム」だった。
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