2022年3月15日火曜日

お茶のお稽古前日

 









火曜日はばぁばご飯、
水曜日はお茶のお稽古。

それぞれ月に3回なので、ない週もあるが、
今週は両方ともがある週だ。

火曜日の今日は
朝イチで歯医者さんの予約があったのだが、
それを済ませてそのまま電車に乗り、
娘の家へと向かった。

最近、孫2号が1歳半検診で
肥満の数値で引っかかって、
塩分と総カロリーに気を付けるよう言われたとかで、
いつにも増して減塩に気をつけながら、
リクエストの9品を作り上げた。

とにかく食べることが好きな孫2号、
孫1号もよく食べる2歳児だったが、
孫2号はそれを凌駕する食いっぷり。

見ていてもとにかく食べるのが早いので、
食事中に
「よく噛んで~」と何度声を張り上げるやら。

欲しがるものを欲しがるだけ与えると
みるみる肥満児になっちゃうと、
今日も大人と1歳半との攻防が続く。

ほんとに孫1号と孫2号の母親(娘)は
食の細い子で、
食べさせるのに苦労したので、
私と娘は
その食い意地を見て苦笑いするしかない。

そんな火曜日の夕方6時40分。
娘宅を辞して、決まった時間の電車に乗り、
地元に戻ってくる頃には
気分は明日のお茶のお稽古へとシフトする。

ホッと一息つき、
和室に向かい、
ここからは明日のお茶のお稽古の準備に入る。

お茶のお稽古のドレスコードは
一応「きもの」ということなので、
前後にカウンセリング等が入っていない時は
毎回、きものを着て北鎌倉に向かう。

ことほど左様に
火曜日の1日と水曜日の1日では
まるで雰囲気が違うので、
どこかで鮮やかにスイッチを切り替えることが
必要だ。

さて、3月の先生のお茶室のしつらえは
「裏甲釜」というお釜を中心に、
お棚は「白木の丸卓」
お軸は「桃花萬家宴」

冬の寒さがやわらぎ、
桃の花が咲き乱れ、
あちらの家こちらの家で宴が催されている。
そんな春を寿ぐコンセプトだ。
(3月2日、初回のお稽古で拝見済)

そして、明日、私は裏甲釜のお炭点前を
仰せつかっている。

いつもは濃茶と薄茶のお点前をしているので、
たまにお炭点前を振られると
当然、予習していかなければ間に合わない。

数日前から以前ノートしたものや、
教本を眺め、
イメトレはできたので、
明日の午前中にもう一度見直そうと思う。

ドレスコードのきものの組み合わせであるが、
今回は「炭」と「墨」で韻を踏み
墨流しの千鳥格子の小紋を着てくことにした。

明日も20度越えの暖かさになるというので、
明るめのブルーグレーの着物に
白っぽい袋帯なら、春らしい。

ちょうど「春霞」や「のどか」などという銘が
ぴったりくるような時期なので、
道中着は雪輪模様が霞んでいて
正に春霞という感じだ。

長じゅばんに新しい半襟を縫い付け、
着物と道中着にアイロンをかけ、
着物用の衣桁に袖を通して壁につるす。

最後にお点前で使う
お布巾と雑巾にアイロンをかけて
決まりの手順でたたむ。

お布巾と雑巾は
水屋で茶道具を拭いたり、
手をぬぐったりするものだが、
今、この時代に
布巾と雑巾にアイロンをかける人など
どこにいるだろうというような
雅な世界。

コロナ禍になって
いろいろ使いまわしや共用ができなくなり、
自前の布巾と雑巾を持っていくようになった。

自前と言っても
手の効くお社中の友人が
ちくちく手縫いで縫ってくれたお手間もの。

それを毎回持ち帰っては手洗いし、
アイロンをかけて次のお稽古に携える。

お濃茶を一椀で飲み回すのが茶道の文化なのに、
久しくそれもできなくなった。

いったいいつになったら
一座建立の元の作法で
お茶がいただけることやら。

今しばらくの辛抱かとあきらめつつ、
と同時にウクライナの惨状を見るにつけ、
お布巾にアイロンをあてる平和に
申し訳ないような心持になった。









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