昨日の土曜日、
4月22日に釉薬をかけた器が
本焼きを終えて、出来上がってきた。
今回は初めて使う「氷裂」という釉薬を
試しにほとんどの器に使ってみた。
出来上がりのイメージでは、
赤土に青磁色の釉薬がかかり、
貫入といってひび割れが美しい表情を
見せるはずだった。
しかし、実際には「透明」をかけたかのように
赤土の色が勝っていて、
青磁の器という感じにはならなかった。
しかも、「失透」と呼ばれる
不透明の白い釉薬との相性がよくなく、
ここにはないが、
氷裂を全体にかけた茶碗に
半分、失透をかけたものは
弾いてしまって滝のような模様を作った。
工房のメンバーは
「これはこれで面白い」と言ってくれたが、
私的には失敗作品だ。
明日のゴミの日に出して、
なかったことにするつもり。
写真に残した器たちは
今回の課題作品
「植木鉢」と「箱」
こちらは同じ氷裂を使用したが、
失透や織部は縁にしかかけなかったので、
青磁色ではなかったが、
一応、課題作品として提出できるだろう。
植木鉢には実際に植木を入れて展示のこと
という注意書きがあるので、
今日は多肉植物を求めて、
金沢区の大きな花の苗やタネを売っている
お店まで車を出した。
折しも5月8日は「母の日」
お店はカーネーションの切り花や鉢で
華やいでいたが、
私は多肉植物のコーナーに一直線。
元々、多肉植物をイメージした植木鉢なので、
実際の植木鉢を片手に
ちょうどいい大きさのものを選んでみた。
どうしても3種類、手放しがたく、
1種類の鉢として渋いグリーンの缶のものを選び、
土は専用の土、飾りの白い小粒の石も購入した。
自作の植木鉢は2つある。
陶芸の展示会にはどちらを出すか分からないが、
それまで植木が枯れずにいてくれた方を
出品の予定。
何分、多肉植物を育てるのは初めてなので、
おっかなびっくりだ。
もうひとつの課題は「箱」
箱と言われても
歪みのない四角い箱を陶器で作るのは
とても難しいので、
私はちょっと斜めからせめて、
「ハート型の小物入れ」と
「楕円形の蓋物」という形にした。
蓋の付く器というのは
蓋と身の収縮率が違うので
ピッタリ合わせるのが至難の業なのと、
焼くときに蓋をした状態で焼くので、
熱で釉薬が垂れて蓋と身がくっつかないように
するのがこれまた難しい。
幸い、ふたつの小物入れは
両方ともトラブルに巻き込まれずに
無事に焼きあがってきた。
蓋と身がくっついてしまった人は、
えいっとばかり、
身と蓋の隙間にナイフをいれたところ
器の蓋が割れてしまった。
そうなるとせっかくここまで作陶しても
単なるゴミになってしまう。
今回の課題作品コーナーには
「箱」のシリーズは出さなくてもいいことに
なっている。
しかし、何とか形になったので、
自分の作品のテーブルには並べようか、
目下、ちょっと思案中である。
5月下旬、
搬入日が近づいたら、決定しよう。
それより、
そこまで多肉植物を枯らさないこと、
これが当面のミッションだ。
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