2022年5月7日土曜日

孫襲来の3日間

 





















今年のゴールデンウィークは
久々に制限がかかっていないせいか、
とにかくどこに行っても人出が多かった。

前半は雨模様だったせいもあるが、
ニュースであちこちの人混みの話題が流され、
後半は日本中がどこかに行こうという
空気になっていた。

そんな5月3日の夕方、
我が家ではまず次女が実家にご帰還。
その日は久々の外食ディナー。

その頃、長女ファミリーは鎌倉に1泊し、
海辺で1日を過ごして、
4日の夕方、遂に4人が実家にやってきた。

長女宅はもうすぐ5歳と、もうすぐ2歳の女の子
ふたりなので、
男の子のいる家庭よりはマシなはずだが…。

とにかくあの4人がくると、
正に「襲来」という感じになる。

4日のおうちディナーは事前に準備できたが、
ここから先はLIVEで食事を作ったり、
一緒に出掛ける準備をしたり、
出掛けたり、
慌ただしいことこの上ない。

5日と6日は
「ズーラシア」と「ベイサイドマリーナ」という
お出かけの目的地はすでに決まっていた。

情報を精査した結果、
5日は凄くどこも混みそうだということが分かり、
まずは、家の近くのベイサイドマリーナに
行くことになった。

いずれも、全員で車に乗り切れないので、
車組と電車組に分かれるしかない。

リニューアルオープン以来、初めて行く
ベイサイドマリーナは
大人の女性陣3人がお買い物をするというのが
第一の目的だ。

どこのおうちでもそうだと思うが、
そうなると男性陣は
買い物もせず、ひたすらドライバーと
子守を仰せつかることになる。

従順な婿殿と覚悟を決めたうるさ型のじぃじは、
ひとりは指示されるままに子守をし、
ひとりはああだこうだと
人混み回避戦略を申し立て、
それでも文句を言わずにドライバーをこなす。

次女は孫1号の髪を整え、
編み込みにしておめかし完了。

電車組の次女と私と孫1号は
暑いぐらいの日差しの中、
京急とモノレールを乗り継ぎ、
楽しいお出かけの1日が始まった。

この日は大人女子の3人が
それぞれ買い物に奔走した。

本当は誰より自分の買い物に行きたかったのは
普段ひとりの買い物に行けない長女だったが、
戦利品はなぜかTシャツ1枚だったので、
長女はかなりの消化不良。

次女はもとより優柔不断な性格なので、
いろいろ迷った挙句、
スカートとキャップの2点のお買い上げ。

私はアウトレットの買い物には
さほど前のめりではなかったのだが、
いったんスイッチが入ったら、
決断力の速さだけは誰にも負けないので、
結局、パンツ1本、スカート1枚、
ブラウス1枚、カットソー1枚の計4点。
あれよあれよとGetし、大満足。

夕飯も1時間半の間に
キッシュや肉じゃがなど5品作り、
みんなのお腹も大満腹。

ズーラシアにいつ行くか問題は、
6日は一応、ウィークデーだから、
5日に行くよりは空いているのではと思った
”読み”が的中。

家を8時には出たお陰で渋滞もなく、
朝9時半の開園と同時に入園できた。
この日も次女と私は電車組。
ズーラシアに電車では1時間20分はかかるのだ。

ズーラシアは森の中に点在するような形で
動物が配置されているので、
4歳児だろうが1歳児だろうが歩くことは必須。

バギーも持ち込んではいるが、
ふたりも大喜びのハイテンションで
順調に歩き出した。

この2日間は
みんなで集合写真を撮るなどという空気はなく、
かわりばんこに小さな手を引き、
ぞうさん、おさるさん、ペンギンさんと、
エリアごとに分かれた動物たちを見て回った。
だから、写真は手を引く後ろ姿ばかり。

意外や動物園初体験の1歳児が
一番ノリノリで
時折、勢いよく転倒しながらも、
ガンガン歩いていく姿に
この1年の成長を感じた。

早め早めにランチをとったり、
アイスクリームブレイクをとったりして、
計画はスムーズに進んだが、
さずがに午後の3時過ぎ、
ほとんどの動物を見終えて北門に近づいた頃には
子どもも大人もグッタリ。

それぞれの男性陣の肩で
寝てしまった孫たちの寝顔もまた、
気持ちよさそうだった。

長女ファミリーは
ズーラシアから直接、お車付きで
自宅へ帰っていき、
電車組の私たちは再び、横浜線に乗って
帰路に就いた。

聞けば、5月3~5日は過去最高の入場者数で、
駐車場の待ち時間は3時間だったとか。
ズーラシアを6日にしたのは大正解。

この心地よい疲れは満喫した疲労感なので、
私たちの選択は間違っていなかったという
満足感と共に1日を終わることが出来た。

夜ご飯は急に質素なものが食べたくなり、
塩鮭とさしみ昆布、
水餃子にお漬物というさっぱりメニュー。
3日続いたお酒も無し。

案外、飽食も3日もすれば、
すぐに飽きると判明した。

こうしてガヤガヤ・ワイワイの嵐が吹き抜け、
今日からはあさイチのカウンセリングと
陶芸教室も戻ってきた。

日常と非日常、
非日常は時折やってくるからこその
幸せだと実感。

由依の
あのぷくぷくの小さな手。
「おいしい、おいしい」といいながら、
次々ほおばる小さなピンクの口元。
食べ物でベタベタの手を広げ、
ニコニコしながら人に抱っこをせがむ笑顔。

志帆の
トイレに飾ったエニシダの黄色い花の香りに
「わあ、きれい、いいにおい!」と
感激してくれる感受性。
とめどなくニコニコおしゃべりする甲高い声。
スマホの動画で美女と野獣が踊る姿に
「すてき~!」とうっとりする女子力。

そんな小さな驚きが
温かい思い出になって
アルバムの1ページになるのを感じた。

穏やかな今年のゴールデンウィーク。








































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