ゴールデンウィーク家族集結

 

お盆と正月ぐらいしか集まらない家族が

ゴールデンウィークに泊りに来ることになった。

我が家は娘がふたりいる４人家族だったが、

娘たちが３０代ともなると、

娘たちが自立した後は、

それぞれ相当違う人生を歩んでいるので、

全員が集まるということは少なくなる一方だ。

ゴールデンウィークも半ばになり、

まず、５月３日に次女からやってきた。

長女ファイミリーは今頃、鎌倉の海で遊んでいる。

長女たちがワサワサやってくるのは

４日の夕方の予定だ。

というわけで、子ども達が合流しないうちに

まずは次女と私達夫婦の３人だけで

３日は

久しぶりに外食に出かけた。

コロナのせいでなかなか夕食時に

お酒を飲みながらの食事ができなかったので、

かねてより行きたかった石川町の「シモムラ」を

予約して、勇んでお店に向かった。

名目は「次女の就職祝い」

次女はグラフィックデザイナーをしており、

昨年からずっと転職活動をしていた。

コロナ禍に加え、

ロシアのウクライナ侵攻も加わり、

うまく決まるかどうか心配は尽きなかった。

しかし、親が何かいうと

煙たがられるだけで、

どんどんコミュニケーションがとれなくなるので、

黙って静観するしかない長い時間が過ぎた。

私が心理カウンセラーをやっていたり、

パティシエ学校の就職対策講座の

非常勤講師をやっていても、

結局、親としては待つことしかできない。

長女は人材派遣の会社に勤めているので、

最近は彼女の専門外の分野とはいえ、

転職相談のプロのアドバイスとして

なんやかや言っていたらしく、

その甲斐あってか

ゴールデンウィーク直前に次女の就職が決まった。

外資系のデザイン会社で、

企業の規模も大きく、

年俸も希望通りに妥結したという。

次女はこれまで大きなプロジェクトをこなし、

国際的な受賞歴もいくつかあるのだが

そのプライドを

保てるだけの就職先のようだ。

一夜明け、

今日の夕方からは

今度は孫１号と２号を連れた長女家族が

嵐のように押し寄せてくる。

次女の親としては

何もできないことを痛感したが、

孫たちにとっては

美味しいご飯を作ってくれるオーママでいたい。

朝っぱらから、

ふたりの大好物のバナナケーキを焼き、

ラザニアを仕込んだ。

他には

アボカドとベーコンのマカロニサラダ

にんじんしりしり

コーンクリームスープ

バリバリチキンスティックを

作る予定。

大人数の布団を出したり、

毛布を干したり。

これから始まる

なんだかんだと忙しいばぁばの数日は

非日常の幸せに満ちている。