ここ半月、何かにつけ
「今年最後の○○」という形で
行事が済んでいく。
昨日は「今年最後の釉がけ」であった。
本来なら先週の土曜日が、
「今年最後の作陶日」だったが、
私と同じ組の友人と、
ふたり共に別件の用事があったので、
ふたり揃って他の日に調整してもらって
釉薬をかけることになった。
釉薬は元々3か月に1度しか
かけることができないので、
けっこう大掛かりな作業になりがちだ。
日時を振り返るにしても
人数の多い曜日に振り替えると
お互いに邪魔になるので、
今回は、通常は会員のこない曜日に
振り替えてもらうことにした。
というわけで、先生の他には
私達だけで工房を使えることになったので
ひとり1台テーブルを確保し、
広々と器を広げることができた。
今回の私の器は
来年の展示会のためのものと
娘宅に持ち込むためのものなので、
かなり大振りのものが多く、
大皿や大鉢に加え、
4つでひとつのクローバー型の器などがあり
釉薬をかけるテクニックが
ある程度必要なものばかり。
まずはやすりで素焼きの状態の器のヘリを
こすって滑らかにしたり
形を微妙に整えたりした。
何もしゃべることなく黙々と作業しながら
次の段取りや
釉薬のかけ方をイメージする。
大きな器は単にジャポーンと
釉薬のバケツに突っ込めないので
友人に器を持っていてもらいながら
柄杓で回しかけたり、
反対に私が大皿を持っていて、
友人に釉薬を注いでもらってから
中の釉薬を全体に行き渡らせたりする。
大物釉がけのこうした作業は
手が2本しかないと出来ないので
4本必要なのだ。
なかなか映像でもないと説明しづらい
この手の作業も
作陶仲間の友人がいてくれると
あ・うんの呼吸で作業ができるので
大助かり。
版画も本当は摺りのここのところで
和紙の端を持っていてくれる助手が
いるといいのにと思うことがあるが、
陶芸も大物になればなるほど
ひとりではできないパートが出てきて
助手がいてくれると助かる。
友人も今回は展示会用に大きなお皿を
創っているので
釉薬をかける段になったら
今度は私が釉薬のバケツを傾ける役どころだ。
また、釉薬の攪拌もなかなかの重労働だが、
今回もそれぞれ何の釉薬を使うか申告し
同じ釉薬の攪拌はどちらかがやればいいので
ひとりですべてを攪拌するより
ずっと効率がいい。
かといって、人数がたくさんいる日に
釉がけをすると
使う釉薬の数も増え、ごった返すし
攪拌機も2台しかないとなると
順番待ちになったりするので、
釉がけはふたりでするのがベストといえる。
こうして少しはおしゃべりしたり
今年を振り返ったりしながら
手は止まることなく作業を続け、
最後には成形して寝かせてあった器の削りと
後片付けと掃除を終えたところで
きっかり作業終了時間の5時になった。
3時間半、集中しすぎて
外に出るとクラッとするほど疲れていたが、
「今年最後の釉がけ」のミッションは
無事に終えることができた。
2023年もあと残すところ9日。
あといくつかの「今年最後の○○」をこなし
少しずつ2024年に向け
準備をしようと思う。
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