2026年10月22日木曜日

『大徳寺展』鑑賞

 















10月14日から始まった『大徳寺』展を観に
上野の東京国立博物館に行ってきた。

会期は10月14日から12月6日までと
かなり長い期間ある。
しかし
「百花繚乱展」でも同じことが言えたが
会期の後半になると
とても混み合うことが予想されるので
早めに行った方がいいと判断した。

その判断は正しかったようで
朝10時に東博前に到着したが、
荷物検査のための列が少しあったぐらいで
5分くらいの待ち時間で中に入ることが出来た。

お天気にも恵まれ、
秋の空が高く、空気も爽やかで
絶好の美術館日和だ。

日本の数ある美術館や博物館の中でも
東博は一番といっていいほど渋くてカッコいい。
大英博物館やルーブル美術館に匹敵すると
私は思っている。

「大徳寺」展は平成館が会場なので
本館のような重厚な建物ではないが、
平成館に着くまでの間に観ることのできる
本館や庭園が素晴らしいので
いかにも展覧会を鑑賞するという
高尚な気分になる。

大徳寺は京都にある臨済宗の総本山で
広大な敷地に七堂伽藍と20の塔頭をもつ
とてつもなく巨大な禅寺である。
嘉暦元年(1326年)
後醍醐天皇、花園上皇の帰依を受けた
大燈国師が法堂を建立し
「龍宝山大徳寺」と号したのが始まりとある。

私にとっての大徳寺は
そうした禅寺としての意味合いより
表千家茶道の道の端っこに身を置く者として
多くの茶会が催され、
千利休の時代から
表千家を始めとする三千家との繋がりが
濃いところに興味がある。

したがって
展示物の多くの歴代の代表的なお坊さんの
姿を現した何十枚もあるお軸や書より、
国宝「大井戸茶碗 喜左衛門井戸」という
抹茶椀や
堆朱のお盆や天目茶碗
一休さんの肖像画や
重要文化財指定の「七物通戒謁」と
呼ばれる一休さんの書などの方が
断然、興味深かった。

また、唯一、写真撮影が許されていた
「金毛閣」の内部に安置されている
本物の千利休立像
釈迦如来坐像および両脇の立像
天井画の写しなどは
とてもワクワクした。

なぜなら、数年前
お茶のお社中の友人のお母さまが
大徳寺でお席を持たれた時に
私たちは京都まで行って
お茶席に臨んだことがある。

その時、
大徳寺の上の方のお坊様の計らいで
特別に『金毛閣』の中に入ることができ、
本家本元の『金毛閣』内部で
千利休立像を拝むことが出来たからだ。

その時はこの像の下を秀吉が通ったことが
秀吉の逆鱗に触れ
千利休は切腹を申し渡されたという話を
聴いていたので
「これがその逆鱗に触れた像か」と思うせいか
ちょっと不気味なお顔だと感じた。

しかし、今日、
展覧会場で拝見した「利休像」は
同じ像かと見紛うほど
穏やかで静かなたたずまいだった。

観る場所やシチュエーションで違って見える
のかもしれないなと感じながらも、
展覧会全体の展示物を観終えて
お茶の世界や寺院の格、
僧侶のヒエラルキーなど
神聖な世界のどろどろを垣間見た思いがした。

ついでに本館の方でやっていた
「広重展」も入ってみたが
そちらも東海道五十三次をはじめとする
膨大な数の広重作品が展示されていて
見応え十分だった。

2つの展覧会を観たせいで
結局12000歩歩いたことになり
足は棒のようになった。

先週の「百花繚乱展」の時は
台湾のご飯屋さんだったが、
今日はそのお店の奥にある
韓国のご飯屋さんで
「石焼ビビンバ・ランチセット」を食べた。

同じような値段だったけど
食べ放題のキムチやナムルがついて
お野菜の種類がこちらの方が豊富だったので
なんだかお得感があった。

最近は身障者カードを片手に
ひとりであちこち行きまくっている。
友だちとおしゃべりしたりランチもいいけど
ひとりでサクサク出歩くのも
気軽でいいと思う今日この頃である。



























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