七里ヶ浜に住む古い友人を誘って、江ノ島まで行って来た。
メインの目的は来年の個展の時に発表予定のオブジェ用貝を購入すること。
随分先の話のようだが、手元に置いておくことでイメージが膨らみ
作品に結びつくことが多いので、
モチーフになるようなものはできるだけ本物を手に入れたいのだ。
大きめの貝はオウム貝と、
名も知らない三角錐の形で螺鈿細工のように虹色に輝く貝を持っているのだが、
どちらも私が今回求めている形ではないので
もう少し巻き貝的なものを探しに、もっとも近場である江ノ島のお土産屋さんを
目指したというわけである。
まずは作品に使った典型的江ノ島と富士山の風景を求めて
江ノ電の稲村ヶ崎の駅で待ちあわせ、友人と会った。
夏場はもやっていて富士山が見えることは滅多にないと聞いていたが
まさにその通り、雲とも何ともいえない薄いグレーの空のどこを探しても
富士山はまったく見えず、その方向すらわからない状態だった。
しかし、江ノ島の右奥に見えるはずの富士山をイメージしながら
私たちはひたすら134号線に添って江ノ島を目指し、歩いた。
潮風が頬に気持ちよく、まばゆい光がすこし痛いほどに肌に降り注いでいる。
潮の香りが漂って、やっぱり現場にこなければと思わせるライブ感を感じる。
ふたりとも顔が見えないほど目深に帽子をかぶり、ひっきりなしにおしゃべりし、
時折、立ち止まって江ノ島の写真を撮りながら、
1時間ほど歩いて目的地江ノ島にたどり着いた。
今日の2番目の目的は江ノ島にあるアイランドスパにいくことだったが
その前に江ノ島神社への参道の両脇に並んだお土産屋さんをすべて覗いて
大きな貝を扱っている昔ながらの店のショーウインドウでホコリをかぶっている
誰も買いそうにもない目当ての貝の値段を比べ歩いた。
もはやこの手の大きな貝は輸入が禁止されたとかで
今後、入荷することがないからと、どこの店の店主も強気の姿勢で
結局、ふたつ買うから負けてくれといくら交渉してもうまくいかなかった。
両手で持たなければならないほどのふたつの貝は合わせて8千円近かったが
ホラ貝のようなものはひとつでも2万円とかしていたので
仕方ないのかも・・・。
まあ、以前、オウム貝を買ったのは福井県の東尋坊だったし
この貝の原産国フィリピンまで買いに行くことを思えば、
安い買い物を言えるかもしれない。
目的のものを無事Getした後は
江ノ島入り口にあるアイランドスパに行き
何十年ぶりかで水着を着て、友人とふたり、スパの温水やジェットバスに浸かり
指がふやけてしわしわになるまでマッタリした。
アロマオイルを炊くサウナも体験し
グレープフルーツの香りとユーカリの香りを熱風とともに浴び
体の中からデトックスされるような気分だった。
地産地消のお刺身定食に舌鼓を打ち、
本日の予定は滞りなく終了。
命の洗濯をし
これで寿命が3年ぐらい延びたに違いない。
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