2014年6月4日水曜日

浴衣の季節到来

今週は暑い日が続いた。
しかし、年々歳々、暑さに弱くなっている気がする。

昔、夏は暑いと言っても、30度を超すと「暑い、暑い」と言ったものだったが
今は、昨日今日、北海道で36,3℃だ、37℃だなどと言っている。
一体、日本はどういうことになってしまったのか。

横浜もそこまでではないが今週は30度を越え、服装はすっかり真夏スタイルだ。

というわけで、今月の『なでしこの会』はすぐ目の前に迫った夏本番に向け
夏のキモノの着付けを行うことにした。
1回目の今日は『浴衣の着付け』である。

実は、私は夏もののキモノを着る機会はあるが
浴衣となると20年ぐらい着ていない気がする。
転勤先のシンガポールで子供達は何回か着せる機会があったが、
親の私は浴衣を着た記憶がない。(絽のキモノは着たが・・・)

さて、そんな状態で人に着付けを教えられるか、一抹の不安を抱きながら
夕べはとりあえず自分の持っている浴衣を茶箱から引っ張り出してみた。

4枚ほど自分の着ていたものが出てきたが、古いものは大学時代に着たものだ。
紺地に濃いローズ色で格子柄とひまわりが描き出されている。
30数年前のものだが、今見ても古めかしい感じはなく、あんがい浴衣の柄の流行は
めぐりめぐって30年周期で同じような感じになっているのかも・・・。

生徒さん達もそれぞれ自分の浴衣やおばあちゃんの浴衣やらを持ち込んで
ガンガンにクーラーを効かせた部屋で着付け教室が始まった。

浴衣は普通のキモノより簡単に思われているが、使うものが少ない分、
きりっと着付けるのが難しい。
帯も胸の前でリボンに結んでから後ろに回すのだが、帯の下に使った伊達締め
が見えないようにしっかり持ち上げて結ぶコツがつかめず悪戦苦闘。

3回ぐらい着たり脱いだりしたら、早くもお疲れ様でお茶ブレイクになってしまい
後半はおしゃべりに花が咲いてしまった。

まあ、そんな時もある。
でも、冬に小紋の着付けをした時も同じような感じになった。
それだけ、キモノの着付けはエネルギーがいるのだ。
いつもは使わない筋肉と神経を使うらしい。
若いみんなが手が後ろに回らないと苦労している。

こんな風にめんどくささと暑さと苦しさから、
日本人のキモノ離れが進んでしまうんだなと感じながら、
そうは言ってもここを克服して、キモノ美人になってほしいものだと願っている。

鉄は熱いうちに討て!

「今度、浴衣着て、お茶のお稽古にいこうかしら」とその気になっている内に
何度か練習して、本当に出歩けるまでになりますように。

お料理も着付けもフラワーアレンジも、何でも覚えて帰ったら
すぐ復習、それが身につく早道なのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿