2014年10月13日から23日までの11日間、ダンナと次女との3人で
ニューヨークとボストンに行って来た。
折しも台風19号が関東地方にも上陸かと思われたその前日、日本を発ち、
帰ってきた夕べのニュースではニューヨークでもエボラ出血熱の患者がでたという。
いずれもすんでのところで回避しながら、11日間を無事過ごして帰国した。
同時進行でブログがアップされていないので、
私がスマホユーザーでないことがバレバレであるが、
そこはお許しいただいて、
今回から何回かに分けて、アメリカ旅行記を書いてみようと思う。
まず、ニューヨークの第一印象は『猥雑な街』という感じだった。
猥雑という言葉は決して褒め言葉ではないのだが
他にぴったりくる言葉が見つからないほど、猥雑なのだ。
(辞書には、ごたごたしていて、下品な感じがすることとある)
私たちはミュージカルを観たり、美術舘にいくことが主なる目的だったので
それらが徒歩圏になるよう、地の利を優先してホテルを選んだ結果、
かの有名なタイムズスクエアの一角にあるホテルをお宿にしたせいで、
まるで歌舞伎町のど真ん中に放り込まれた感じになってしまった。
その溢れかえる人波と
界隈を埋め尽くす数え切れない大量の大きな看板、
そのひとつひとつがまばゆい電飾で照らされ、ひっきりなしに画面が変わる。
道行く人の多国籍ぶりと、想像以上に多い黒人の数。
常に聞こえる話し声と工事現場のドリルの音、
前の車をせかせるタクシーのクラクション。
よくいえば活気があるし、エネルギーにあふれているということになるのだろうが
24時間静かになることのない街にいささか度肝を抜かれた。
電飾の光と行き交う人、テンションの高い話し声の洪水に
ふと、ひとり静かになりたいとさえ願った。
その上、そこら中にあるデリで買ったハンバーガーや飲み物の残りと
汚れたままの容器が捨てられるせいか
街のこそここから生ゴミの匂いが立ちのぼってくる。
到着した日はアメリカの祝日だったせいもあり、
次の火曜日の朝は
街のいたるところに積み上げられた黒いゴミ袋をよけながら歩くのに苦労したほどだ。
2~3日すると、そうしたニューヨークの汚さや騒々しさにも慣れ、
美術館やミュージカルなど、
さすがアメリカという文化にも触れることになるのだが、
なにしろニューヨークの第一印象は『猥雑な街』という感じで
ヨーロッパの街のように
決して感動出来るような美しさでも荘厳さでもなかったというのが本当のところだ。
そして、ニューヨークは観光都市でありながら観光客にやさしいわけでもない。
ヨーロッパはいくつもの国を見聞きしているが、
どこにいっても必ず日本人の団体さんに出くわす。
もちろん自分もそのひとりなわけだが・・・。
ところがニューヨークでもボストンでも
日本人の団体の観光客にはほとんど会わなかった。
日本人自体滅多に会わないのだが
会ったのは私たち同様、個人の旅行客、
もしくはアメリカ在住の日本人なのだ。
個人で海外旅行をするということは
すべてのことが個人でアレンジできるということなので、
基本、英語ができるということが大前提になる。
だから、迎えるアメリカ人も何人であろうと英語は出来ると思っているのか
どこへいっても普通に話しかけてくるし、普通に会話できると思っている。
つまり、私にとっては情け容赦のないスピードの英語で話されることになる。
私が半分ぐらいか、もっと分からなかったとしても
それに普通に答えられなければ、会話が前に進まないので、神経がすり減る。
そんなこともあって
ここ数年、団体でお気楽に海外旅行を楽しんできた私にとっては
アメリカはちょっと勝手が違う国だったので、
大いに楽しめたけど、結構疲れたというのも本音だ。
帰国から丸1日経って、
ようやく今、ひとりパソコンの前でブログを書いているが、
その音のない静かな空間に、心からホッとしている。
ニューヨークに長年住んでいたら早く歳をとるかも、
そんな風に思わせるギンギンガンガンした街であった。
しかし、疾走する街ニューヨーク、その魅力と実力は徐々に明らかに!
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