2014年10月27日月曜日

アメリカ旅行記 その4 VIVA!ブロードウェイ ミュージカル

 
 
 
 
いよいよこの旅行の最大の目玉、待望のミュージカルの日がやってきた!
ニューヨークに着いて3日目の夜に『オペラ座の怪人』
5日目に『CHICAGO』のチケットを取っている。
 
まずは『オペラ座の怪人』
言わずと知れた名作だが、
ニューヨークのブロードウェイでは専門の劇場で公演されている。
 
他の演目もそれぞれ専門の劇場で行われている。
 
『オペラ座の怪人』は数あるミュージカルの中でも1番のロングランらしい。
 
劇場は入るとその劇場そのものがファントムの棲むオペラ座のように古く
椅子から壁の装飾などすべてが『オペラ座の怪人』の世界観を創り出している。
写真のように黒と赤のドラマティックな劇場だ。
 
観客が全員、席に着くと、オーケストラピットからいきなり生演奏が始まり、
夜8時過ぎ、私たちはオペラ座の観客になった。
 
よく知ってる演目なので、ストーリーも歌もすんなり入ってきて
その歌唱力や舞台美術などに魅せられてしまった。
 
しかし、1番驚いたのはファントムが黒人(白人とのハーフかも)だったことだ。
以前、シンガポールに住んでいた時、イギリスチームの『オペラ座の怪人』を
観たことがあるが、その時は白人のセクシーな中年男性だった。
 
映画のファントムはジェラルド・バトラーで、もう少し若くなったが
やはりどこか哀愁を帯びていてセクシーな白人男性だった。
 
ファントムにはそのイメージが強かったので、黒人のファントムはいささか驚いたが
さすがの歌唱力と声量で力強いファントムだった。
 
ただ、あんまりセクシーという感じではなく、
クリスティーヌを最後諦める切なさが、ちょっと物足りない気がした。
 
されど、全体には華やかなマスカレード、
幻想的な舟のシーン、
シャンデリアの落下に始まるドラマチックな展開など
このために日本からやってきたと思うに足る素晴らしい舞台だった。
 
そして、4日目の夜にはニューヨーク・シティ・オペラを鑑賞。
5日目の夜は『CHICAGO』と、
3夜連続、私たちはナイトライフを満喫した。
 
『CHICAGO』は打って変わって、アメリカン・ショービジネスの真骨頂。
舞台の上にビッグバンドのメンバーが階段状に並んでいて
軽快かつダイナミックな生演奏と共に、話が進行する。
 
映画の時にリチャード・ギアが演じた弁護士の役は
さほど重要な役ではなくなっていて
ロキシーとヴェルマのふたりを中心に踊って歌えるダンサー達のパフォーマンスが
何より圧巻だった。
 
私たちの席はなんと中央寄りの最前列だったので、
パンチラどころか編みタイ姿の踊り子達の振り上げた足、くねらせた腰、
顔のしわから額の汗まで見えるかぶりつき状態だった。
 
2時間半、たっぷりそのスピード感、リズム、アメリカンジョークを堪能し
これこそがアメリカ、ブロードウェイの本領発揮なんだろうと思った。
 
最後のフィナーレには薔薇の花束を抱えてロキシーとヴェルマが登場し
舞台上から客席に向け、4~5人の人に薔薇の花が投げ込まれた。
 
そのうちの1本を最前列の私にロキシーが投げてくれた。
きっと舞台上から嬉々として観ている東洋人に気づいてくれたのではと思う。
 
帰り道、その薔薇を手に、正に嬉々として写真に収まっているのが
アップした写真である。
看板の赤に溶け込んでいるが、よく見ると手に赤い薔薇を持っている。
 
次の日、次女に「ママは後どこにいきたいの」と訊かれたが
「ママはミュージカルを観たから、もうかなり満足よ」と答えたぐらい、
ニューヨークに来た主なる目的を達成した満足感に浸ったのであった。
 
次生まれ変わったら、あんな風にガンガン踊って歌えたら楽しいだろうな~。
VIVA!アメリカン・エンターテイメント!


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