外は湿度の低いカラリとした上天気。
なれど、私は夕べからアトリエに籠もって、徹夜で本摺りである。
しかも、上下2枚を継ぐいでようやく1枚の作品になるという版画としては最大級に
大きな作品なので、
今はその作品の上半分のパートが4枚仕上がったところ。
仕上がった4枚を、板に水張りといってテープで貼り付け、
和紙が乾くと縮む性質を利用して、パンとしわなく伸ばす仕上げを行っている。
上下に分かれているということは、
上下のつなぎ目の部分には3㎝ぐらいの共通の絵柄があるということで、
その部分の色が違ってしまうと、継いだときに継ぎ目がバレバレになるので、
絵の具の調合としては、上下2点の作品全部に必要な分量だけ
すでに用意してある。
ということで、今日の夜から、引き続き、
疲れた体にむち打って、今度は下半分を摺らなければならないので、
先程、下半分用の和紙を湿した。
本摺りの時、和紙は湿らせた状態を保ちつつ、摺りおおせなければならないので、
今日みたいにピーカンの晴れだと、
常にも増して加湿器をガンガンにつけて作業しなければならない。
途中、何度も霧吹きで和紙全体に湿度を与えながらの摺り作業は、
ひとり物言わずに湿度と乾燥とに戦いを挑む戦士という気分で、
寡黙な修行そのものだ。
今回の作品は昨年暮れに亡くなった友人を悼んでのものなので、
深く静かな鎮魂の作品なのだが、
その静謐な気分とは裏腹に
現実の作業は、腰はミシミシ、目はショボショボ、
昨日の整体で整えたはずの体をすり減らしての大乱闘の体である。
ものを生み出すって、本当に大変。
つい今し方、次女からLINEがあって、
先日、膀胱炎になりながら、連日の徹夜で臨んだコンペの結果が出て、
「今回は負けてしまいました」といってきた。
彼女も初めての超大型広告のデザインコンペに心血注いだのに、
陽の目を見ることは出来なかったわけだ。
まあ、版画は自分の作品を自分ひとりで創って、
予定されている展覧会に出品するだけだから、陽の目は見るんだけど・・・。
つい今し方、次女からLINEがあって、
先日、膀胱炎になりながら、連日の徹夜で臨んだコンペの結果が出て、
「今回は負けてしまいました」といってきた。
彼女も初めての超大型広告のデザインコンペに心血注いだのに、
陽の目を見ることは出来なかったわけだ。
まあ、版画は自分の作品を自分ひとりで創って、
予定されている展覧会に出品するだけだから、陽の目は見るんだけど・・・。
でも、峠は越えた。
後は残り半分だと気合いを入れ直し、
今から大量に作り置きしたカレーで腹ごしらえし、
2時間ぐらいお昼寝して英気を養い、
再び立ち上がって後半戦を戦うつもり。
2時間ぐらいお昼寝して英気を養い、
再び立ち上がって後半戦を戦うつもり。
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