京都の夏は暑いことで有名だが、
今年は連日38度を上回る記録をたたき出している。
そんな中、次女とふたり、祇園祭めがけて2泊3日で京都に出掛けてきた。
ホテルと新幹線だけを予約する個人旅行である。
新幹線の値段を安くするためには、朝、異様に早い新幹線で発ち、
帰りは夜遅~い新幹線で帰ってくるというチョイスしかない。
なので、行きは6時11分新横浜発ののぞみに乗るべく、
朝は4時半起き。
娘は前乗りで、前日の夕方から実家泊まりでスタンバイ。
さあさあお得意の強行軍の始まりだ。
朝6時11分に新幹線に乗ると、なんと8時2分には京都駅に着く。
そして、地下鉄烏丸線の終点・国際会館駅という郊外への入口、
京都の地図としてはだいぶ北にあるホテルが定宿のグランドプリンスだ。
先ずは一気呵成にホテルまで行き、初日の行程は更に北に上って、
貴船と鞍馬を目指す。
昼ご飯は
夏場の川床料理を一度食べてみたいという娘の要望もあって、
事前にネット検索で評判のよい貴船茶屋を予約した。
初日のメインイベントは川の上のお座敷で懐石料理をいただくことだが、
その前に貴船神社にお参り。
縁結びで有名な神社で、水占いという珍しいおみくじに娘が挑戦。
見事「大吉」を引き当て、
旅のテンションは急上昇。
水につけると文字が浮かび上がるというしかけで、
ちょっと神秘的、かつ、ご利益がありそうな感じだ。
貴船神社の奥の宮と中宮でも、
ふたりして、ひたすら「良いご縁に恵まれますように」とお願いし、
今回の京都旅行の目的をひとつ果たして、
後は心ゆくまで川床料理を楽しんだ。
お料理は品数も豊富で美味しかったし、
仲居さん達も感じのいい人達ばかりだったが、
お酒も飲んでいないのに2人前27,000円近くもするのは、
ひとえに何度も何度もお店の厨房から川床までひと皿ずつお料理を運ぶ
仲居さんの大変さに起因するのでは思われた。
まあ、この先、滅多なことで川床料理をいただくこともないだろうから、
いい経験をしたということであろう。
食後は近くの鞍馬まで足を延ばし、
天狗のお面がそこかしこにある鞍馬天狗由来の山奥のお寺を参拝。
しかし、川床で涼をとって優雅に過ごしたあの時間はいずこ。
38度がいきなり現実のものとなって襲いかかり、
山道の石段につぐ石段を登る私達に、強い日差しは容赦なく降り注ぎ、
汗は滝のように首筋をつたい、
水を飲んでも飲んでものどは渇いて、
帰りのバスではふたりとも言葉も少なくなってしまった。
それでも、夕方、ホテルのある駅まで戻って、尚、
今年が式年遷宮にあたって
お社を新しく建て替えたばかりの上賀茂神社にも参拝。
広々とした境内を散策し、
女性ばかりの和太鼓集団の演奏を聴き、
帰りがけに名物のおはぎを買い求めた。
時は夕方5時過ぎ、すでに朝4時半から活動しているのでエネルギーが枯渇。
ふたりとも、外食に出掛ける元気は残っていなかったので、
ビールと枝豆、お総菜や唐揚げなどをコンビニで調達して、
おはぎと共に、お部屋食とした。
娘と母のふたり旅初日は、こうして無事に終了。
長い一日、盛りたくさんな行程を終え、
ホテルの広いお部屋で、のんびり足を延ばしていただくコンビニ飯とビール。
風情ある川床料理とのギャップこそが
お気楽母娘旅のいいところ。
これも娘が未婚だからできる母の楽しみかもしれないと思うと、
娘が「良いご縁に恵まれる」までの貴重な時間ということになる。
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