4月半ば、長女が社会復帰したのを機に、
毎週火曜日に『おさんどんばぁば』を引き受けて、3ヶ月半ぐらい経った。
最初は3~4品作っていただけだが、
それで娘家族は火・水・木、ひどいときは金まで食いつなぐというので、
ここ2ヶ月は7~8品作って、帰りを待つ。
今日で孫のシポリンはちょうど1歳2ヶ月。
少し歩くようになり、
ありがとうでお辞儀をし、バイバイと手を振り、
言葉こそ話せないが、
確実に意思表示ができるようになってきた。
しかも、大人の「どすこい!」のかけ声に合わせて、
足を振り上げ、四股を踏むという芸まで習得した。
「どすこいシポリン」と私は呼んでいる。
保育園でもこの芸は大うけらしい。
もはや、赤ちゃんではなく、幼児といってもいいほどの成長だ。
食に関しては、
11ヶ月ぐらいまでは、本当に食べることが大好きで、
スプーンで食べさせると、驚くような量をきれいにこぼさず食べることが出来た。
ところが、11ヶ月も後半になった頃、
突如、自分の手でつかんで食べたいと主張し、
人がスプーンで運んだものは断固拒否。
しかも、ひとくち入れて気に入らない味のものは、
ポイポイ床に捨てるようになった。
ついにイヤイヤ期到来か。
何でも嫌で嫌で、ぐずった挙げ句、何にも食べない、
そんな日が何日も続いたりした。
母親である娘もお手上げで、
「じゃあ、好きにしなさい」とヒステリーを起こすし、
私は私で「そんなに食べない悪い子にはもう作りに来てあげないからね」と
大人げなく言い放ったりした。
しかし、どんな風の吹き回しか、
先週あたりから、また、食べるの大好き少女シポリン、復活。
先週は「枝豆入りはんぺんバーグ」「ひじきの炊き込みご飯」
「スペイン風オムレツ」「なすと豚のみそ炒め」「かぶときゅうりの浅漬け」
「枝豆」「けんちん汁」「厚揚げと小松菜の煮浸し」を作った。
その内、
「はんぺんバーグ」と「厚揚げと小松菜の煮浸し」は特に気に入った様子だった。
何と、2日で全部なくなってしまって、おかしいなと思ったら、
親達が食べたというより、
シポリンがよく食べたからだという。
今週は「ケチャップ味のピラフ」を「オムレツ仕立て」にし、「豚のショウガ焼き」
「白身魚のフライ」「ジャガイモのチーズ焼き」「わかめときゅうりの酢の物」
「ほうれん草と豆腐のかき玉汁」「豚キムチ」を作ってみた。
本日のお気に入りは「ジャガイモのチーズ焼き」「白身のフライ」
そして、意外や「ほうれん草と豆腐のかき玉汁」は3回おかわり。
まだ、上下の歯は上が4本、下が3本しか生えていないし、
もちろん濃い味のものも食べられないし、肉の塊系は大人用だ。
それでも青い葉っぱ系、玉ねぎ、にんじんなど、
親が食べさせたいのに子どもが苦手なものも、何でも食べてくれるので助かる。
ようやく「よく食べるシポリン」が戻ってきてくれたので、
「おさんどんばぁば」のモチベーションも上がってきた。
歩きだして、少しシュッとしたのに、
また、モリモリ食べるせいで、ポンポンのお腹とムチムチの腿をさすってから、
玄関でバイバイしてもらって帰ってきた。
こんな風に擬態語と擬声語だらけなのに、意志が通じたり、
時に火が点いたように泣くけど、なんで不機嫌なのか分からない小動物。
そんな大人の物差しが通用しない相手に翻弄される、
それが「孫」というものの可愛さに違いない。
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