娘達が家にいた頃は、クリスマスの近くにはツリーを飾り、
イブの夜はクリスマスディナーと称した夕飯を作って、
みんなでテーブルを囲んだものだ。
しかし、ダンナとふたりの生活になってからは、
ツリーも飾らないし、
プレゼントなんてものもない。
気分的には年の瀬の大掃除やお正月の準備の方にいってしまって、
クリスマスイブやクリスマスは、
クリスマスソング特集なんかを聴きながら、
窓ふきやら、レンジ磨きをしていることが多い。
今日も庭の雑草取りや、玄関アプローチのタイル磨きなどをし、
車を出して新しい玄関マットや正月用アイテムの買い出しに行った。
しかし、クリスマスを全くスルーなのも淋しいので、
ご飯だけはクリスマスらしいメニューで作ることにし、
昨日・今日と赤ワインの似合うクリスマス・ディナーを作った。
夕べは、メインにロールキャベツ、
前菜にキャロット・ラペ、
サブに芽キャベツのバターモンテと
新じゃがのフライドポテトのスパイシーソルトを作った。
赤ワインには1本残っていたボジョレーヌーボーを抜いたのだが、
ヌーボーのあっさりした赤の味とロールキャベツとの相性は抜群だった。
今日は、骨付きの鶏ももを生協でとってあったので、
塩コショーとタイムをすり込み、
皮と身の間にバターをもぐり込ませ、オーブンで焼いた。
途中で、皮に醤油と砂糖、ハチミツを混ぜたソースを刷毛で塗り、
再び、オーブンで皮をパリッとさせるまで焼いたのだが、
これが絶品だった。
我ながら、そこらの既製品の鶏もものローストには絶対負けないと思う出来具合。
同じお皿に添えてあるのは、
トマトのチーズのせオーブン焼きと、キノコとモロッコインゲンのガーリック炒め。
他にはコーンクリームスープと、彩りサラダ。
サラダには紫色のカリフラワーやら鎌倉野菜の赤い大根などが入り、
ミニトマトの赤、マッシュルームの白、グリーンカールの緑に、
正に彩りを添えている。
しかも、レモンとオリーブオイルで作ったドレッシングをかけると、
化学反応を起こして、紫色のカリフラワーがみるみる赤紫に染まり、
ドレッシングの色も真っ赤に変化して、ドラマチックだ。
じじとばばがテレビをBGMにご飯を食べていても、
何もドラマチックじゃないんだけど、
夕べは「天皇陛下のご成婚の裏事情」
今夜は「天空のスペクタクル ~オーロラ~」を観ながら、
静かなクリスマスを過ごすのも悪くないかもと思えた。
今宵は昨日よりはヘビーな赤ワインを抜栓し、
飲むほどに私自体が赤く変化し、
「何も大掃除を手伝わないダンナへの怒り」が化学変化して、
あきらめの境地になるのも毎年のことだ。
こうして、毎日少しずつ家の中のことが片付き、
徐々に正月準備に取りかかり、
今年も大寒波に首をすくめながらも、無事に1年が終わろうとしている。
先週のお茶の先生のところの掛け軸は、
「先ず、今年も無事、目出度く千秋楽」
と、あった。
お弟子さん達が皆、無事に過ごせていると確認して、
そのお軸をかけてくださっているのだ。
私もつつがなく1年が無事に過ぎていくことに感謝し、
来たる新年に向け、
ゆるりと始動しようと思う。
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