東京・銀座1丁目の『柴田悦子画廊』で行われている
平野俊一さんの個展に行ってきた。
実は平野さんに会う目的は
4月の個展のDM制作を依頼することだが、
彼は多摩美を卒業して、
バリバリ活躍している日本画の画家で、
今週、個展を開催しているので、
まずは純粋に彼の作品を見に行きたかったのである。
平野俊一さんの画は
写真のとおり、
日本画には珍しく薔薇の花がメインモチーフ。
薔薇を手掛ける日本画の作家は他にもいるが、
日本画では花は克明に描写されることが多く、
こんな風に『薔薇の園』みたいに
大量の花が、しかも油絵のごとく
風景のように表現されることはなかなかない。
画廊の中に入ると、
右手の壁一面に、六曲一双の屏風が並んでおり、
圧倒的な迫力で迫ってくる。
(この大きな屏風は、横浜にある曹洞宗・祥泉院というお寺に
納められることが決まっているのだとか・・・)
やや狭い画廊空間は正に薔薇庭園となっていて、
香しい薔薇のコロンまでもが漂っている。
入っていくと、画廊主の柴田悦子さんが迎えてくれ、
奥で、今までに何度かお目にかかっている
平野俊一さんが優しい笑顔でお客様と話していた。
花をモチーフに、
しかも場面いっぱいに豊かな色彩で表現する彼は、
絵から受ける印象通りの
穏やかで優しい人物だ。
DM(案内状)は個展が終わってからなら引き受けますと
返事をもらっていたので、
言葉どおりに甘えて、
会期の終盤にお邪魔し、
作品も拝見しつつ、直接、説明し、
DMを依頼しようと思っていた。
作品を拝見した後、
ちょうどお客様の切れ目がおとずれたので、
サンプルのDMと指示書、
写真家に撮ってもらった作品写真のCD-ROMを渡し、
ひととおりの説明をしてDMをお願いしてきた。
こうして、また、ひとつ個展の準備が前に進んだ。
平野さんは日本画の作家でもあるので、
単なる印刷屋さんのデザイナーとは違って、
作家の感性でDMをデザインしてくれる。
そこがいいところだ。
次女のようにグラフィックデザイナーというわけではないが、
ものつくり人の感性を持ち、
本業ではない分、安価にてデザインしてくれる、
願ったり叶ったりのDM制作者なのだ。
次女を通して、依頼したら、
本来、かなりの金額のデザイン料を取られると思うので、
親子だからタダでやってくれとか、
忙しいことが分かっているのに無理をさせるなどせず、
はなからDM制作は平野さんと決めていた。
さて、どんな案内状ができてくるのか、
とても楽しみだ。
今日は作家・平野俊一の世界を堪能し、
彼の優しくて美しい感覚を間近に見て、
いいDMができることを確信した。
後は額縁を注文したり、
搬入のことを業者を依頼したり、
オープニングパーティのことを考えたり、
DMのあて名書きを書いたり、
楽しいけど、煩雑な作業を
ひとつずつやっつけなければならない。
そして、まだ、新作をもう2点
創るつもり。
だから、1に体力、2に体力。
3,4がなくて5に気力。
いろんな力をつけて、頑張るしかないのだ!
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