実は6月6日は結婚記念日である。
しかし、そんな空気は1mmもなく、
朝からとにかく忙しい1日だった。
まず、コロナのワクチン接種の1回目の予約が
10時15分の回に取れていたので、
体調を整え、
忘れ物をしないように点検し、
予約時間の15分前到着を目指して
車をだした。
「あまり早く来るな」
「駐車場はないので、公共交通機関を利用しろ」と
注意書きには記載があったが、
その後の予定を考えると車という選択肢しか考えられない。
しかし、行政側がいうとおり、
港南区スポーツセンターの横の駐車場には
台数に限りがあるので、
思うように空きがあるとは限らない。
さて、本日の運命やいかに。
天気は小雨交じりの怪しい雲行きだったが、
なんとちょうど1台分の空きスペースを発見。
幸先の良いスタートを切れた。
会場はおじいさんとおばあさんの山盛り。
年齢的に自分もこの方達と同じくくりなのかと思うと、
愕然とする。
待合スペースの椅子に座ると、
斜め向かいのおばあさんが
「私84だけど、どこも悪いところがないのよ。
病院に入院したのはスキーで骨折した時だけよ」と
隣のおばあさんを相手に大声で自慢話をしている。
確かに見た目は84には見えない若々しさだが、
誰かれ構わず捕まえて自慢話をするあたりが84だ。
会場はどこも撮影禁止な上に、
大勢のスタッフがいて、
とても盗撮のできる雰囲気ではないので、
おとなしく付き添いのような顔をして、
粛々と順番を待ち、
つつがなく1回目のワクチン接種を終えた。
かかった時間は会場に着いてから40分ほど。
そこから次はスーパーに行って買い出し。
なぜかスーパーもすごい人出で
何ごとがあったのかという騒ぎ。
車は屋内のカーパーク・スペースには入れず
雨の降るルーフに止めた。
かくいう私も一番大きなカートにカゴを2つセットし、
カゴのない部分にはトイレットペーパーを2つも入れ、
人に2度見されるほどの大量購入だから
人のことは全く言えない。
スーパーに行って初めて結婚記念日であることに
思いがいたり、
今夜は多少それらしきディナーメニューにしようと考えた。
最近はコロナのことがあって
スーパーのサービスが悪くなり、
なんでも自分で袋詰めしたり、運んだりしなければならず、
キャッシャーに並んでから車に積み込むまでに
相当な時間がかかってしまった。
時すでに昼餉の時間だが、
そんなことを言っている暇はない。
そこから車を発進させ、
川崎方面に45分ほど。
鶴見市場というところにある陶芸工房まで
車を走らせた。
ちょうど午前の回が終わった頃合いで、
先生おひとりになっていた。
陶芸工房にはつい昨日が作陶日で行っていたのだが、
あまりに大量の焼き上がり作品があったため、
日を改めて引き上げに伺ったというわけだ。
先生も呆れるほどの大量の作品約60点を
新聞にくるみ、3つの大きな布製袋に収め、
割れないように車の後部座席の下に並べた。
すでにスーパーで買ったアイテムが
ゴロゴロしているので
クッション材としてトイレットペーパーなどを
うまく利用しながら固定し、
1時過ぎに工房を出発。
雨がだいぶ本降りになってきて、
ワクチン接種の頃より、
車のワイパーを早く動かさないと視界が悪い。
小1時間かかって無事に家に到着し、
なんだかんだと袋を8~9個積み下ろすと、
急に眠気とだるさが襲ってきた。
もしかしてと思って
注射痕を触ってみたが、特に痛みがあるわけではない。
単に車に割れ物と生ものを大量に積んで
長時間、運転した緊張が解きほぐれたということか、
副反応というほどのことでもないだろう。
とりあえずは猛烈にお腹が空いていることに気づいたので、
お昼ご飯を掻き込み、
雑にガチャガチャと器の荷ほどきをして、
写真に収め、
こうしてブログに綴っているのだから、
何の心配もいらない程度のものだ。
きっと私のことだから
この後、ちょっと一眠りして、
気を取り直したら、
結婚39周年のディナー作りに取り掛かるだろう。
人がこんなに朝っぱらから忙しく立ち働いているのに、
何もせず何の生産性もないダンナが
結婚39周年の相手かと思うと、
情けなくなるが、
深く考えると副反応で寝込みそうになるので、
何も考えず、
美味しいものを食べることだけに注力しようと思う。
焼きあがってきたばかりの器のどれかに
カプレーゼでも盛ろうかな。
そうすればきっと気分も浮き立つだろう。
自分の幸せは
誰かが届けてくれるものではなく
自分で作り出すものだから!
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