昨日は我が家の結婚39周年の記念日だった。
コロナ前は
結婚記念日や家族の誕生日は
外食することが恒例だった。
しかし、不要不急の外出は控えるように言われ、
レストランの営業は8時まで
しかも酒類の提供はなしとあっては
ここのところ、すっかり外食することもなくなった。
昨日も私は朝からワクチン接種に始まり
忙しい1日だったので、
ダンナの方もいつもの夕飯が出てくれば
それでよしとする空気だった。
意外とそういうことはきちんとやりたいタイプの私は
疲れた体に鞭打って
何とか結婚記念日らしいディナーを用意した。
日中、工房に取りに行ったばかりの自作の器に
「カプレーゼ」と
「チーズとクラッカー、コンフィチュール」を盛り付け、
使い勝手の良い白い自作の器には
「枝豆入りはんぺんバーグ」をのせた。
メインは簡単にスモークポークのソテーにして、
温野菜を添え、
ヘビロテの「キャロットラペ」は
ボヘミアンカットグラスの小鉢に。
自作の陶器と
こじゃれた小鉢あたりで
大した料理ではなくてもまあまあ形にはなった。
ダンナは料理を一瞥して、
赤ワインを抜栓し、
何も言わずにグラスに口をつけたので
「一応、記念日ディナーよ」というと
一瞬、怪訝な顔をして、
「フーン」と鼻をならし、黙ってカプレーゼを口に運んだ。
「新味のないメニュー、
いつもと変わらないじゃん、
どこが?」
と言いたげな顔つきだ。
「はいはい、わかりましたよ」と
私も無言で手元の肉を切る。
39年も経つと
実にこんな感じだ。
料理を食べきった段階で満腹になり、
北海道フェアーで買った何とかフロマージュという
チーズケーキのことはすっかり忘れて
食べはぐった。
日が変わり、
今朝の美容室で、
前回、美容室のオーナーに差し上げた
コンフィチュールが話題に上り、
とにかく美味しかったと言葉を限りに褒めてくれた。
奥さんは「すごいすごい」と言いながら、
朝に夕に食べていたというし、
オーナーは「あれは店ができるレベルですよ」というし、
柑橘系嫌いの息子も喜んで食べていたという。
同じコンフィチュールは
夕べの食卓にものっていたが、
何ごともなくお腹に納まった。
写真を撮ろうとふと見ると
1片なくなっていたので、
つまみ食いをしたのはダンナ以外考えられない。
ダンナが黙って食べれば
大いに美味。
何か言うときは文句だけ。
そんな失礼な奴との長い結婚生活にも
もはや戦闘意欲はなく、
今夜は40年目に突入した1日目の夜ご飯を
何にしようかと、ブログを書きながら考えている。
これが現実だ。
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