11月3日は、毎年、
教えているパティシエ学校の文化祭に伺う。
今年も非常勤仲間の先生と誘い合わせ、
10時の開始の10分ほど前に
学校の前で待ち合わせた。
11月3日は晴れの特異日なので、
毎年、雲一つない晴天に恵まれる。
今年も暑いぐらいの陽気だった。
学校の前に着くと、
予想通り、長蛇の列ができていて、
その最後尾付近に友人の姿を見つけ、
合流した。
招待状には「お食事券」と「ドリンク券」が
入っているので、
昨年から、10時早々にレストランに陣取り、
まずはランチからいただくことにしている。
いわゆるランチ時では混雑していて
また長蛇の列に並ぶことになるので、
朝食もそこそこに、いきなりランチプレートを
いただくのが得策ということになったのだ。
ここの学校は
パティシエとパン職人と和菓子職人を育てる
専門学校なのだが、
中に1年制のシェフ養成クラスもあり、
そこのフレンチの教授が監修したランチが
提供されるので、
お味はお墨付きだとか。
なにしろそのシェフはフランス留学経験者で
星付きレストランで修業したとか…。
なんでそんなシェフがここで学生相手に
フレンチを教えているのかは
不問にして、
まずはサーモンとエビのパイ包みに
サクッとナイフを入れた。
理事長先生が3回もやり直させたという
肝いりのメイン料理はとても美味しく、
朝4時に集合して焼いたというパンや
カボチャのポタージュ、
リンゴとセロリとチキンのサラダも
とても上手にできていた。
学生たちはこれから社会に巣立ち、
一人前のシェフなり、職人なりになっていく。
その一歩手前の腕試しが
文化祭のこのレストランということになる。
他の階の展示物も
すべて日頃の技術を駆使したマジパンの
デコレーションケーキであり、置物であり、
ショコラであり、飴細工なので、
私たちは7階から下りながら
教え子たちの作品を見て回った。
途中階ではパンや和菓子、ケーキの販売もあり、
パンと和菓子のブースで買い物をした。
各階に学生が大勢いて、
私たちの顔を見つけると
駆け寄ってきてくれたり、
「先生、おススメはこれです」みたいに
話しかけてくれる。
友人は1年通しての授業を受け持っているが、
私は前期だけの授業なので、
9月にはすべて終わってしまっているのに
マスク越しでも見つけて
喜んでくれ、可愛い学生たちだ。
お陰で食べきれない量のパンと和菓子を買い、
お抹茶と練り切りのセットを校内でいただき、
秋晴れの1日を堪能した。
今年受け持った2年生の学生は
コロナの影響も薄れ、順調に就職も決まったので、
就職対策講座の講師としては
記憶に残る優秀な子たちだった。
4月から新しい職場で
今の技術を更に磨いて、
プライドを胸に職人として頑張ってほしい。
パティシエ学校の就職対策講座の講師業は
私にとってはメインの仕事ではないのだが、
いつのまにか17~18年ぐらいは経っている。
これからも特に定年はないらしいので、
まだ、数年は教えるとしたら、
かなり長いおつきあいということになる。
その間に送り出した
自己PRや志望動機の添削をした学生が
いっぱしのパティシエやショコラティエ、
パン職人や和菓子職人として、
世の中で活躍しているのかと思うと、
今日、学校の調理台でいただいた
練りきりの甘さが身に染みる。
頑張れ、教え子たち!
少なくとも3年は決まったところを
辞めんなよ!
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