2023年3月18日土曜日

新しい釉薬マンガン

 






桜も開花して、すっかり春かと思ったら、
今日は1日中、冷たい雨の寒い1日だった。

本当はパティシエ学校の卒業式でもあったが、
前期しか教えていないので、
そちらはパスして
陶芸の3か月に1度の釉がけにいってきた。

この3か月、大した量を作陶していない。
電動ろくろの講習会が1月半ばにあったので、
前後に電動ろくろの練習をしていたせいで、
手びねりの作品が少ししかできていないせいだ。

通常、電動ろくろの方が
圧倒的に早い時間でひとつが出来あがるが、
土殺しだ芯出しだと基本の基の部分で
もたついているので、
私にとっては手びねりの方が
手っ取り早く作品ができるというのだから
困ったものだ。

大量にはないものの今回の作品群には
初めて使う釉薬をかけてみようかという
目論見があった。

11年も通っていて初めて使う釉薬で
「マンガン何とか」確か鉱物の鉱の字が
あったから、
何か鉱物系の釉薬なんだと思う。

焼き上がりの色は
黒に近いシルバーグレーで鈍色に光っている。

黒く発色する釉薬は2種類あるが、
それとは全く違うチタンのような感じの色だ。

その釉薬は1年ほど前に
新たに先生が仕入れたもので、
会員で使ったことのある人はひとりだけで、
先生もお試しで使ったことがあるだけだ。

そんな目新しい釉薬ではあるが、
私はマグカップ系のものには
内側に白(失透)外側にマンガン、
大鉢と小鉢には
内側に紺(酸化ナマコ)縁と裏側には
マンガンをかけてみようと計画した。

写真では紺色の釉薬はなぜか赤いので、
今は「えっ、大丈夫?」というような
どぎつい色合わせになているが、
出来上がりは中央が紺色で
縁と裏側は渋いシルバーグレーになる予定。

カップ形のものは
中に入るお茶の色がわからない色だと
お茶が美味しそうに見えないので
中は白、外側だけシルバーグレーにしてみた。

さて、これがどんな風に焼きあがってくるのか、
全く見当もつかないが、
ここから先の焼成は先生任せなので、
神のみぞ知るの領域だ。

先週、自宅で作っていた
くり抜き技法の箱と舟型の器は
自宅でいい感じに乾いていたので、
そっと持ってきて素知らぬ顔で
素焼き待ちの棚に並べてきた。

それもこれも4月1日の土曜日に
焼きあがってくるだろう。
期せずしてエイプリルフールだが
嘘みたいに思い描いた通りの焼き上がりで
ありますように。

夕方、帰宅すると、
卒業式の方に出席した非常勤講師の友人から
メールが届いた。

古くからの先生が、この春、
4人もお辞めになるそうな。

パティシエ学校の経営方針には
いろいろ批判があるのは知っていたけど、
支えていたはずの先生方が定年でもないのに
大勢辞めてしまうのは、
残る私達にも気がかりな問題だ。

少子化の波は学校経営を圧迫し、
その余波がいろいろなところに出ている。

私は非常勤講師という立場なので、
そんなに身につまされずに来たけど、
やはり学生にとっても職員にとっても
居心地のいい学校であってほしいものだ。

趣味の陶芸と一緒には出来ないが、
時代のニーズを捕まえて、
新しいことに挑戦して、希望に胸膨らませる
そんな先生も学生も   
 WinWinな学校であってほしいものだ。




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