2024年4月15日月曜日

古稀のお祝いディナー

 




























4月14日の夕刻、
恵比寿のジョエル・ロブションにて
私の古稀のお祝いをしてもらった。

「古稀」という言葉は
古代 稀にみる長生きでおめでたいという
意味だそうだが、
現在では100歳までのご長寿もいるほどだから
稀にみるということもない年齢だ。

しかし、実際にその歳になってみると
まったく実感が湧かないぐらい
数だけがここまで来てしまったという感じ.

ただ、寄る年波とはよく言ったもので、
ここ最近、無理が効かなくなってきたとか、
寝ても疲れが取れていないと感じる日もあり
徐々に年相応になってきたのかもしれない。
(今でも10歳はごまかして生きているのだが)


私は母親が59歳で亡くなっており、
父親も69歳で亡くなっているので、
その歳を越えたことには
万感の想いがある。

そんな気持ちを娘たちが察して、
ふたりで『古稀のお祝いの会』を
企画してくれた。

私が「着物を着ていけるようなレストランで
静かに食事がしたい」とリクエストしたので
孫たちは婿に面倒みてもらうことにし、
オリジナル・メンバーだけの
豪華ディナーをセッティングしてくれた。

場所は恵比寿ガーデンプレイスの中にある
シャトー・レストラン『ジョエル・ロブション』
内装は深い紫色が基調色だというので
モノトーンコーデの着物と帯で
行くことにした。

女子だけ3人が少し早めに集合して
建物の前でひとしきり写真撮影会をし、
予約の5時半にレストランの
門をくぐった。

クローク脇の階段のところのお花も
豪華だったけど、
レストラン内正面には
深い紫色の空間に浮かび上がるように
妖しくも美しいお花が活けられていた。
私達のテーブルはそのお花のすぐ下の
レストラン中央のお席だった。

そこからはフレンチの正式なコースの
始まり始まり。
担当のソムリエがまずは
ワインリストを持ってやってきた。

このレストランはフィックスのメニューなので
席にはメニューリストが置かれている。

スターターのレモンとバニラのジュレには
アニスが香り、お食事のスタートとして
食欲を刺激する。
フランス産ホワイトアスパラガスのポシェは
お皿の上に可愛い庭園が広がり、
蛤のグラチネはエスカルゴのような仕立てで
フランスと日本のマリアージュだ。

飲み物はシャンパンに始まり、
お料理に合わせてワインも白から
赤へと進み、
ソムリエがワインリストを指さし
説明してくれるのに合わせ
ダンナがうんちくを披露している。

娘たちもしっかりおしゃれして
この会に臨んでいるので
なかなか絵になる4人組になっているのでは。

このコース、
意外や和の素材もふんだんに使われており、
穴子やホタルイカ、
こごみや筍、タラの芽といった食材が
見事にフレンチとして調理され、
いずれもとても美味だった。

メインは和牛フィレ肉のグリエだったが、
フィレ肉は柔らかくて旨味が強く、、
「美味しくて言葉が出ないわね」と
娘がいう言葉が最大級の誉め言葉だと思った。

2種類のデザートの前に
お祝いのプレートが運ばれてきた。
あまおうのケーキにろうそくが1本刺され
プレートには
チョコでメッセージが書かれている。
周囲を真っ赤な薔薇の花びらで囲み
艶やかなバースデー・プレートだ。

そのタイミングでお店側が記念写真を
撮ってくれ、
それがすぐにプリントされて
席に4枚のカードになって配られた。

あまおうのナージュと
マンダリンオレンジのムースも
美味しいだけでなく可愛いし美しく
パティシエの腕の見せどころ。

ついついすでにお腹はいっぱいなのに
最後のひとさじまでいただいてしまった。

5時半に始まったディナーは
終わってみれば9時を回っており、
こうして古稀になっても
まだまだたくさんいただけることを証明した。

明日からは食事の量を少し減らして
運動を心掛けつつ、
健康に留意して頑張ろうと思った。

昨日は初夏を思わせる晴天にも恵まれ、
優雅で豪華な古稀の誕生会だった。



































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