6月10日、第24回の紫陽花展が始まった。
毎年、半分は雨に祟られるのが
紫陽花展の宿命だが、
今年の梅雨入りは10日ほど遅れるとかで
もしかしたら今週いっぱい
何とか雨に降られずいけるかもしれない。
初日の今日は曇りがちだったが
ちょっと蒸し暑い程度の気温、
七分袖のものでちょうどいいぐらいの天気だ。
午後1時からの開始だったので、
その前に、おつまみのチョコレートと
それを入れる自作の器をもって会場入りした。
珍しくメンバー7名全員が参加し、
お客様も大入り満員。
トップバッターのお客様は
私がDMをお送りした弁護士のおじいちゃん。
以前、とある絵画サークルとの交流会で
知り合い、
律儀にその会が解散した今も
必ず観に来てくださる方だ。
その後もお客様は途切れることなく続き、
それぞれのお客様に見覚えのあるメンバーが
アテンドについた。
その都度、頃合いを見て
手すきのメンバーがお茶を出すのも
長い間、グループ展をご一緒するうちに
あ・うんの呼吸になってきた。
作品展示の飾りつけは昨日の夕方だったので、
自分の作品は正面奥の壁に並んでいることは
承知していたのだが、
初日に改めてライティングされた我が子たちを
見ると、
今年1年に起きた様々なことが思い出される。
何しろ、昨年、実験的に行った
作った版木を6割使用・8割使用・全部使用の
3段階の摺り分け作品へのご意見ご感想を基に
新しく展開させた今年の7点。
今年の7点は絵肌がけっこう変わったので、
皆さんの評価が気になるところだ。
午後3時過ぎ、
なぜか集中的に私がDMをお送りした方が
次々、来訪してくださったので、
どんな反応か気にしていた。
いずれも昨年も来てくださっている7組の方が
口を揃えて
「かっこよくなった!」という感想だったので
正直、ホッとした。
技法的には葉っぱの表現を黒一色にし、
彫りを際立たせたモノトーンにしたことで、
メリハリが出て、
色数を多く使った花の部分との
コントラストが効いて、花をより華やかに
見せていると感じてくださったようだ。
私が「ほんとですか。嬉しいです」と答えると
「それが作者の思惑だとしたら
正に思惑通りになってます」と
見知らぬご夫婦の奥さんが言ってくれたこと、
それは本日の一番嬉しい言葉だったも。
(やった~!と肩をすくめる私)
毎年、紫陽花展に出品し、
他のメンバーの日本画や洋画と並べて、
メンバーの意見やお客様の感想を聴いて、
その刺激を糧に次の作品の構想を練る。
今年はまだ初日が終わったばかりだが、
他のメンバーの作品からヒントを得、
自分の作品への評価に力を得て、
夏、仕切り直す。
今回の作品群は
新生・季満野のリスタートとして
自信をもってラインに立てそうな気がしている。
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