昨日6月3日から
ミューザ川崎シンフォニーホールにて、
いよいよ「熱狂の夜」第1夜が開幕した。
我が敬愛するヴァイオリニスト石田泰尚が
メインアーティストのコンサート。
一昨年、月1回、5回続きで行われたところ
好評を博し
すぐに第2弾が決定したが、
会場を押さえる都合上、
2年後の開催となったその第1回。
今回は計6回のコンサートが組まれており、
1回目は「無伴奏ヴァイオリン」
つまり、石田様ひとりで演奏する。
2回目はデュオ
3回目はトリオ・・・と
回を追うごとに人数が増え、
最後の6回目はオーケストラと共に
石田様がソリストとして演奏する。
私は石田様フリークの友人Sさんと
今回もチケットを申し込み、
舞台を見て斜め左、
1段平場より高い位置の最前列12番13番という
好位置の席を入手できた。
ちょうど石田様を少し上から見下ろす形で
舞台真下のすぐ手の届くような位置ではないが
いい感じに全体を見渡せる良席だ。
第1夜のいでたちは
石田様のプライベートのお洋服のイメージに
合わせた白と黒の格子柄の夏着物に
新しく求めた渋い臙脂に格子柄が加わった
夏の袋帯。
本人が舞台から見えるかは別として、
客席の石田様のファンなら
同志として共感できるファッションであろう。
友人とは早めに落ち合い、
早めの夕食を川崎のベトナム料理店で済ませ、
ミューザの前で記念撮影をし、
いざ、会場へ。
ミューザの2000人は入る大きな会場、
すり鉢状の独特の造り、
舞台の奥のパイプオルガンなどを見ると
これから始まる「熱狂の夜」に
心臓が高鳴る。
やがて石田様が静かに登場し、
闇の中、スポットを浴び浮かび上がり、
しわぶきひとつない静けさの中、
演奏が始まった。
しかし、今回の演目は
何と言っても「無伴奏」
しかも、プログラムを見ても
1曲も知っている曲がない。
アントニオ・アグリ作曲
アディオス・ノニーノ変奏曲
ウジェーヌ・イザイ作曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ホ短調
セルゲイ・プロコフィエフ作曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタニ長調OP115
エルネスト・ブロッホ作曲
無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番
うジェーヌ・イザイ作曲
2つのヴァイオリンのためのソナタ
という具合。
「最初の曲はピアソラだ!」と思ったのも
つかの間
全くといっていいほど別の曲で
「アディオス・ノニーノ」の主旋律に
少しかする程度のメロディ。
とにかくどの曲もどの曲も
超絶技巧なのはわかるが
難解すぎて体に入ってこない。
寝ないように必死に聞き耳を立て
理解に努めようとはしているが、
難しすぎてとても楽しめない。
かといって石田様のご尊顔をなめるように
見られる位置でもなく、
頭の中ではブログでこのことをどう書こうか
そんなつまらないことが去来する。
6回続くこの石田様コンサート、
回を追うごとに楽しくなることは予想できるが
なにしろ1回目は
ヴァイオリン1本勝負の男の挑戦を
修行のような気持ちで聴いていたというのが
正直なところ。
「ここまで難しいのはダメかも」という友人に
同感しながら、帰路に就いた。
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