2024年7月20日土曜日

医食同源 冬瓜スープ

 





関東地方の梅雨も明け
いよいよ猛暑の夏が始まった。

夏は元々、案外強かったと思うが、
近年のこの猛暑はさすがに身にこたえる。

カウンセリングのクライエントさんにも
熱中症のような症状が出て、
日中は動けなくなるので
夜のセッションに移動する方もいるし、
具合が悪くて当日キャンセルをする方もいる。

カウンセラーの私が倒れるわけにもいかないので
自分の身は自分で守らなければならないが、
そうした時、大切なのは
日々の食事に何を摂るかだと思っている。

クライエントさんにもご紹介したのだが、
夏バテ予防にいいのは
滋養のあるスープを飲むというか
食べること。

転勤族の家族として
香港に長く滞在していた時、
中国の医食同源の考え方に触れる機会があった。

中国人は食材の効能をよく知っていて、
体にいいものと悪いもの、
具合の悪い個所に効能のある食材など
上手に普段の生活に取り入れて生活していた。

それをアマさんといって
我が家に通ってきていたお手伝いさんや
長く香港にいる日本人の友人
少し習いに行っていた中華料理の先生から
教えてもらって、
なるべく自分も取り入れよう思っていた。

冬虫夏草の入っているスープや
鶏丸ごとを炊いた白湯スープ、
朝鮮人参その他の薬草が入ったスープなど、
スープという形にして食べることは多く、
その中に冬瓜のスープもあった。

帰国してからは
簡単に冬虫夏草や朝鮮人参を手に入れることは
出来ないので、
私は夏になるともっぱら
「冬瓜のスープ」を作ることにしている。

冬瓜は名前に冬がつくけど、
夏の代表的な野菜。
日本人にはなじみの薄い野菜なので、
スーパーで見かけても手に取る人はまれだが
スープの具材としてや牛肉と炒めると
とろりとした食感が優しくて
私は好きな野菜のひとつだ。

冬瓜のスープはまず、冬瓜の皮を厚めにむき
大き目のひと口大に切る。
他の具材は、鶏もも肉、干しシイタケがマスト。
ショウガもスライスしてたっぷりと。

筍もよく合うが、手元になかったので、
今回は他にきくらげと白きくらげを入れ、
中華スープらしい感じにしてみた。

干しシイタケを使うのはその戻し汁が
とても滋養があるためで、
スープの味付けには戻し汁、ショウガ
コンソメ顆粒(中華スープの素も可)
日本酒、塩少々、醤油少々。

肝心なのはしいたけの戻し汁とショウガだ。
水に食材と調味料を投入して
30分ぐらいコトコト煮るだけなので
調理としてはいたって簡単。

冬瓜がすこし透き通ってきたら火を止め、
暫くすると、完全に冬瓜が透明になり、
味が染みる。

このスープをすべていただくことで
お汁に染み出た栄養を余すことなく
取り入れることができるので、
味付けは穏やかに控えめにする。

この「冬瓜スープ」は
冷房による冷えを体の芯から温め、
夏バテ予防にもいいと言われている。

他に合わせたのは
「きゅうりとわかめの酢の物」
「かぼちゃのひき肉あん」
「甘塩さけの焼き物」

夏になると「そうめん」とか「そば」とか
単品の簡単なものや
火を使わないものになりがちだ。
しかし、
常夏の香港やシンガポールに住んでいた私としては
それじゃ、通年、そんなものばかりに
なってしまうので、
暑いからこそしっかり栄養のあるものを
摂らなくてはと思っている。

今日も外は朝から30度越え。
さあ、気合を入れて
天城越え、じゃなくて、陶芸へ。
夜は本日もカウンセリングが入っている。
頑張るぞ!おー!








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