暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、
異様に暑かった2025年の夏も
今週に入って、急に涼しくなってきた。
今朝、いつもより少し遅く起き、
新聞を取りに玄関から外に出たところ、
戻ってきたら、玄関わきのたたきが
妙に汚れていた。
土くれやら小枝やらが散乱している。
「え?もしかして」と思って、
玄関わきの大きな金木犀を見上げると
なんと以前、鳩のポッポちゃんが巣を作って
小鳩をかえして巣立っていったその巣に
鳩がいた。
それがポッポちゃんかどうかまでは
よく分からないのだが
その子どものポッポ子ちゃんではないことだけは
確かだ。
「ポッポちゃん、帰って来たの?」と声をかけた。
返事をするはずもないが、
小首をかしげてこちらを見た。
ポッポちゃんのような気もするが
そうでない気もする。
いずれにせよ、伝書鳩はその帰巣本能で
飛び立った巣箱に必ず戻るというから
鳩の持つ能力は凄いなと思う。
あんまりじろじろ見るとお邪魔かなと思って
すぐにドアを閉めて
朝食を作り食べていたら、
今度はキッチンのたたきの窓の外、
裏庭を小枝を口にくわえた鳩がとことこ歩いていた。
どうやら、戻ってみたら
巣が手狭だったようだ。
たしかに前回はひとつ卵を巣から落としてしまい、
その割れた卵を見つけて
私たちは鳩が巣を作ったことを知った。
今回は前回と同じ轍を踏まないよう
あらかじめもう少し大きな巣にしようというのか。
少し涼しくなったので活動しやすいのか、
増築計画があるみたいだ。
昼前に写真を撮ろうと今一度見てみると
お尻をこちらに向けて横向きになっていた。
前はこちらから見て
常に真正面をむいて卵を温めていたので
まだ、その段階ではない様子。
前回は鳩がいると思ったら、
いつのまにかヒナがかえって二度ビックリし、
その後、親鳥が巣から姿を消したかと思ったら、
小鳩も10日位で巣立っていってしまった。
何だか
あっという間に姿を消してしまって
巣がもぬけの殻になり、
かなりガッカリしたので、
今回はたとえ同じように巣立ってしまうとしても
戻ってきてくれたことが嬉しいので
そっと温かく見守りたい。
金木犀は10月初めに
芳しいオレンジ色の花の時期を迎える。
今年の異常気象でまだつぼみは膨らんでいないが
満開の花に囲まれた鳩の巣になったら
どんなにか素敵だろう。
花の香りがきつくてポッポちゃんには
(ポッポちゃんだと決めている風だが)
迷惑な話かもしれないが
そんな光景が見られる日が待ち遠しい
2025年、秋の訪れである。
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