2026年5月17日日曜日

バラの剪定の頃

 






今年も5月半ばを過ぎ、
バラの剪定の時期を迎えた。

今年は版画の制作に忙しくしていたせいか
いつ咲き始め、いつ枯れたのか
あまりよく見ていないうちに
気づいたら花がみんなしおれていた。

可愛がっている時は
しおれた花を見つけると摘み取って
いつでもきれいな花が咲いているように
整えていたものだが
今年はその余裕がなく
可哀そうなことをした。

5月に入ってからは五月晴れの日も多く、
まだ湿度も低いので
暑熱順化が叫ばれているものの
1年で一番気持ちのいい季節だと思う。

ということで、
今朝はまず毛布を洗い、
羽毛布団を干して、
冬布団をしまう算段をした。

入れ替わりに夏用の薄い羽毛布団と
タオルケットを出して
次はいよいよバラの剪定だ。

バラの剪定といっても
大きな古株1本しかない。
しかし、これが案外手強い。

元は1本なのに四半世紀かけて
玄関アプローチの柵にからんで
2往復している。

バラはまったく素手では掴めないので
すべて剪定ばさみでつままなければならず、
他の樹木の剪定よりよほど骨が折れる。

今日は同じことを考えた人がいるらしく
外に出ていると
チョキチョキと剪定ばさみで枝を切る音が
坂の上からも下からも聞こえてくる。

その音を聴きつけたかのように
少し先の角のおうちに住んでいる
おばあちゃんが顔をのぞかせ
「ママ~」と声をかけてくれた。

そのおばあちゃんは丁度十字路の角の
おうちで、犬を飼っていたので
まるで関所のように犬友達が集い、
そのおうちの前を通る時はみんな挨拶する。

しかし、一昨年、わんこが亡くなり
おじいちゃんも施設に入ってしまってからは
足の悪いおばあちゃんひとりになってしまい
いつしか
関所の賑わいもなくなってしまった。

そんなおしゃべり好きのおばあちゃんが
珍しく表に出てきて声をかけてくれたので
久しぶりに最近の様子をおしゃべりし
無事を確認した。

バラのことをほったらかしにしたのも
以前のように毎日散歩がてら
バラに声をかけてくれたご近所さんが
いなくなってしまったからかもしれない。

家の前を犬に話しかけながら
「今年もお花が綺麗ね~、
バラのママさん、お手入れ大変ね~」などと
誰に言うでもなく通りすがるご近所さんが
いなくなってしまうのは寂しいことだ。

戸建ての家に住んでいると
案外、そんな風に孤立してしまうものだ。

また、我が家の玄関脇の大きな金木犀は
高さが6メートルにもなってしまい、
地中に張った根っこが悪さをして
下水溝の壁を突き破ってしまった。

ちょうど外構工事のタイミングに合わせ
その金木犀や
裏庭で大きくなりすぎたクロアチアの桜も
昨年、植木屋さんに頼んで切り倒してしまった。

2本とも
あまりに太くて根っこからは抜けないので
適当なところで切り倒したのだが、
ふと見ると切られた切株から
必死に若芽が伸びている。

鳩が巣を作りに来るほど立派な木だったのに
「家が壊れる」といって
無残な切られ方をした金木犀。

この木は我が家のシンボルツリーで
毎年、花をびっしりつけ
秋口には芳しい香りをふりまいていた。

それなのに家人の意向で見る影もなく切られ
「何だかな~」と思っていたが、
ぎゅんぎゅん伸びてきた新芽を見ていると
シンボルツリーとしての意地を感じる。

バラは思い切って剪定することで
勢いを増すので
また、気を取り直して
綺麗な新芽を出してくれることを願っている。

金木犀も頑張れ!
木の精の意地を見せてくれ!












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